アップデート : 2020-07-28
多くのドラマや映画に出演し、「千の顔を持つ女優」と呼ばれていたベテラン女優チョンミソン。 2019年にこの世を去ってしまいましたが、自殺の原因は何だったのでしょうか?チョンミソンの基本プロフィールから過去出演、遺作の情報、さらには自殺の原因など詳しくご紹介していきます。
名前:チョンミソン
ハングル:전미선
生年月日:1970年12月7日
身長:160cm
星座:射手座
血液型:A型
出身地:京畿道安養市
趣味:古典舞踊・料理
学歴:安養芸術高等学校
ソウル芸術大学放送芸能科
家族構成:夫・息子
デビュー作:1987年 ドラマ『土地』
所属事務所:ボアスエンターテインメント
チョンミソンは安養芸術高等学校1年生の時に演技学院に遊びに行き演技者の代役でKBSドラマ『浜辺の村』に出演しました。
それから1987年ドラマ『土地』に出演したことをきっかけに、本格的に女優デビューを果たします。
作品を選ぶ基準は、基本的に台本が最後まで完成している作品を選ぶそうで、最後までの流れを頭に入れてから演技に臨む為なんだそうです。
続けてチョンミソンは
「シリアスな役ばかりしていると、憂鬱になるけれどコメディで明るい役を演じると気分が明るくなる。後から両方演技することが出来て良かったと思った」
と明かしています。
チョンミソンは
「世の中のイメージと実際の性格は、かなり違っている。仲良くなれば、たくさん話せる性格だけれど、その仲良くなるまでになかり時間がかかる方」と答えています。
そんなチョンミソンですが、ドラマ『一抹の純情』を通じて、性格に変化があったとのこと。
最初こそ共演者に近付くこともできなかったそうですが、勇気を出して声をかけたのだそうです。
そこからご飯を一緒に食べたり、お酒を一緒に飲んだりするように!
「昔は先輩と接することが大変だったけれど、今は年配の方と接する方が気が楽だ」とも答えているチョンミソン。
理由としては「先輩方といると私から先に何かをしなければならないこともある。自分が一番年下だから質問をすると優しく教えていただけるし、受け入れてくださるから良い」からだそうです。
少し人見知りな性格だったようですが、だんだんと変化があったようですね!
【出演ドラマ】(一部抜粋)
『土地』(1987年 / KBS)
『西の風』(1991年 / KBS)
『太祖王建』(2000年 / KBS)
『野人時代』(2002年 / SBS)
『スクリーン』(2003年 / SBS)
『いばらの花』(2003年 / KBS)
『ファン・ジニ』(2006年 / KBS)
『エデンの東』(2006年 / MBC)
『アクシデントカップル』(2009年/ KBS)
『製パン王キム・タック』(2010年 / KBS)
『ロイヤルファミリー』(2011年 / MBC)
『烏鵲橋の兄弟たち』(2011年 / KBS)
『少女K』(2011年 / チャンネルCGV)
『ポセイドン』(2011年 / KBS)
『太陽を抱く月』(2012年 / MBC)
『千番目の男』(2012年 / MBC)
『蒼のピアニスト』(2012年 / SBS)
『一抹の純情』(2013年 / KBS)
『熱愛』(2013年 / SBS)
『太陽がいっぱい』(2014年 / KBS)
『イニョプの道』(2014年 / JTBC)
『フー・アー・ユー:学校2015』(2015年 / KBS)
『帰ってきたファン・グムボク』(2015年 / SBS)
『変な家族』(2016年 / KBS)
『魔女宝鑑』(2016年 / JTBC)
『雲が描いた月明り』(2016年 / KBS)
『番人』(2017年 / MBC)
『アンダンテ』(2017年 / KBS)
『魔女の法廷』(2017年 / KBS)
『憎くても愛してる』(2017年 / KBS)
『偉大な誘惑者』(2018年 / MBC)
『サイコメトリーあいつ』(2019年 / tvN)
【出演映画】(一部抜粋)
『そう、たまには空を見よう』(1990年)『テレサの恋人』(1991年)
『我らの時代の愛』(1994年)
『恐怖特急』(1994年)
『若い男』(1995年)
『非常口がない』(1995年)
『八月のクリスマス』(1998年)
『バンジージャンプする』(2001年)
『殺人の追憶』(2003年)
『母なる証明』(2009年)
『執行者 』(2009年)
『かくれんぼ』(2013年)
『The Love That's Left』(2017年)
『After Spring』(2017年)
『わが国の語音』(2019年)
『愛していますか』(2020年)
チョンミソン過去出演ドラマと映画を一部抜粋してご紹介しましたが、デビュー作『土地』に出演して以来、本当に数多くの作品に携わって来たことが分かります。
ドラマ『ファン・ジニ』では、盲目である妓生ヒョングム役を見事に演じ、「KBS演技大賞 助演女優賞」を受賞。
2010年〜2015年の間には、ドラマ『製パン王キム・タック』『ロイヤルファミリー』『太陽を抱く月』にて連続ドラマ視聴率不動の1位を記録しました。
『帰ってきたファン・グムボク』でも連打席本塁打を打ち、『ロイヤルファミリー』や『太陽を抱く月』では、強烈な個性を持った役を任せてくれた監督や脚本家に感謝していると語っています。
チョンミソンは、80年代以降からこれまでドラマのトレンドや演技の流れで少しも遅れることなく高い水準を維持していました。
2016年にはドラマ『雲が描いた月明かり』も見事に大ヒットを記録!
劇中で亡くなったり苦労する役がかなり多く、特に時代劇では主人公にとってストーリーの中で需要な人物をとして登場し、大半の作品で亡くなったり悲劇的なエンディングを多く務めて来ましたが、主人公はそれをきっかけに覚醒する姿を見せてくれます。
反対に、黒幕の役割や主人公を苦境に追い込む策士の役柄もこなして来ました。
映画では『かくれんぼ』を通して、「大韓民国文化芸能大賞 映画部門 女性優秀賞」に加え “黄金撮影賞授賞式” では「最優秀助演賞」を受賞しています。
チョンミソンは映画『恋愛』に出演し、作品を通して出会った映画監督パクサンフンと結婚しました。
夫であるパクサンフンは元々チョンミソンのファンだったそうです。
2006年12月1日に結婚式を挙げ、その際に夫との初キスを公開♡
同年、ある番組に出演した際には
「サンフンさんと交際してから、一週間目で、この人だ!とインスピレーションを抱いた。」
と、赤裸々に恋愛エピソードを公開しています。
それに続けてチョンミソンは
「酔っ払った状態で夫と初キスをしたが、初キスのことを夫は覚えていないようです。夫は私と違って、お酒を少し飲んだだけでも記憶を忘れてしまいますから。」
と、初キスにまつわる貴重話まで公開してくれています。
2007年には、第一子となる男の子も生まれています!
ベテラン女優チョンミソンですが2019年6月、48歳という若さでこの世を去りました。
父親と通話した後、自殺をしたものと見られています。
警察によると、チョンミソンは6月29日、全州市内のホテルにて遺体で発見。
第一発見者は、チョンミソンのマネージャーでした。
亡くなる日のわずか4日前、6月25日には映画『わが国の語音』の制作報告会に出席しており、いつもと変わらない姿で活動をしていたチョンミソン。
あまりにも突然のことに、国民はもちろんですが芸能人たちの衝撃もとても大きかったそうです。
亡くなったホテル客室で遺書などのものは発見されませんでした。
しかし外部からの侵入などはなく、他殺の状況はないと判断した警察は、チョンミソンが自ら命を絶ったものと見て、経緯を調査しました。
チョンミソンが何かメッセージを残そうとした跡や先ほどの記述した通り遺書も結局見つかっていない為、はっきりとした自殺の原因も分かっていません。
報道によると、チョンミソンの家族の一人が亡くなり、また母親まで病床にあったとのこと。
これらが原因からか、チョンミソンは憂うつ感を感じていたと、周囲の人は明らかにしています。
精神病院等での治療は受けていなかったようですが、精神的な原因があったのではないかと噂されています。
演技派女優で韓国では特に人気の高い女優であり韓国のみならず日本でも多くの方に認知され愛されていたチョンミソン。
突然すぎる悲報にファンたちからは、悲しみの声が多く寄せられました。
「太陽を抱く月でとても素敵な演技をしていた、チョンミソンさん… 悲しい。
ご冥福をお祈りします。」
「チョンミソンさん今までたくさんの素晴らしい演技、作品をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。」
「12歳になる息子さんを遺して逝ってしまったなんて、信じられない。まだまだお母さんが恋しい歳だよ。なんでなんでなんでなんで。ショックすぎる。」
「出演された作品は永遠に生き続けるので、私はずっと忘れないです。」
などなど、あまりにも急の出来事だったこともあり、本当にたくさんの驚きと悲しみの声が寄せられました。
当時、俳優ユンシユンが故チョンミソンの遺体安置所を訪れ弔問しました。
ユンシユンはソウル・峨山病院葬儀場に設けられた故チョンミソンの遺体安置所を訪れました。
暗い表情で葬儀場を訪れたユンシユンは、ドラマ共演した先輩チョンミソンの突然すぎる悲報に沈痛な面持ちを浮かべていたといいます。
2010年ドラマ『製パン王キム・タック 』を通してチョンミソンとユンシユンは親子役を演じており、当時50%を超える視聴率で興行し、チョンミソンは「タック母」 という愛称を得ることもありました。
ユンシユンの他にも、ソンガンホ / ユンセア / ヨムジョンア / ポンジュノ / チョンヨンジュ / ジャンヒョンソン / パクソダム / チョンソクホ / カンテオ / ソンゴンヒ などなど他にも多くの芸能人が訪れたそうです。
チョンミソンの祭壇が設けられてから、芸能人の弔問の列が絶えなかったそうで、チョンミソンと共演した俳優たちは、突然の悲報に沈痛な面持ちで祭壇を訪れました。
チョンミソンの遺作となった映画『わが国の語音』は、民のために自分のすべてをかけて訓民正音(フンミンジョンウム:ハングルのこと)を作った世宗(セジョン)大王と、不屈の信念で彼と共にたした人々、歴史に記録されなかったハングル誕生の隠された物語を描いた作品です。
チョンミソンは昭憲王后役を演じ、世宗の賢明な配偶者である昭憲王后は、国が禁じている仏教で自分の傷を慰めて、粘り強く道を開いていくヒロインとしての姿を演じています。
そんな映画『わが国の語音』ですが、当時もしかすると見られない!?との噂が上がっていました。
というのも、出版社側が「許可なく映画製作が強行された」と主張。
上映禁止仮処分措置が申請されたのです。
これに対して映画製作会社側は、「自分たちも処分について知ったばかり。すぐに議論して立場を表明する」と答えました。
どうやらこちらの映画、出版社ナノクが独占出版権を保有した「訓民正音の道 - ヘェガク尊者 信眉評伝」を原作としていたとのこと。
出版社によると制作会社が出版社の同意を求めず映画化を進めたといいます。
しかしその後映画は無事に上映されました。
チョンミソンの遺作とあり、当時は「絶対に上映してほしい」という声も多く、上映にホッと一安心した人も多かったようです。
「千の顔を持つ女優」と呼ばれていたベテラン女優チョンミソン。
本当であればまだまだ出演作を増やし、韓国を代表する女優としてもっと知られていたことでしょう。
良い人から悪い人までこなす、実力派女優チョンミソン。
気になった方はぜひ出演作をチェックしてみてくださいね。
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