韓国食卓の定番料理を知っていただけたところで
お次は‘‘品数‘‘に着目していきたいと思います。
今回紹介するのは韓国の伝統的な「食膳」です。
日本にも食膳はありますが、基本は韓国と同じです。
ここでは庶民の食事をご紹介したいと思います。
まず初めは基本の「三楪飯床(サムチョプパンサン)」。
基本の『ご飯・スープ・キムチ・醤油』+おかずの『和え物・煮付け・常備菜』
このおかずの数が名前の‘‘三楪‘‘を意味します。
画像は韓国の庶民の食事。
ご飯、汁物、キムチ、醤油は基本でそこに何が付くかで変わります。
お次は「五楪飯床(オチョプパンサン)」
もう粗方予想がつくとは思いますが
基本の『ご飯・スープ・キムチ二種類・醤二種類』+『チゲ・和え物・焼き物・煮付け・卵の付け焼き・常備菜』
おかずの数が増え、少し豪華になりました。
今では食膳こそないものの、韓国家庭の料理の品数はこの食膳文化をベースに成り立っています。
庶民の食事を少しアップグレードしたもの。
品数が多いほど位が高いとされています。
ご飯とおかずと一緒に提供されるキムチ。
このキムチは基本‘‘おかわり自由‘‘です。
韓国人は誰でも遠慮なく「おかわりください」と頼むそうです…
遠慮しがちな日本人にとっては少し抵抗があるかもしれませんね。
最後に韓国のテーブルマナーをご紹介します。
日本と近いといっても、少しづつ文化が違う韓国。
食事のマナーに関しても日本とは違う部分が多く存在しました!
まずはカトラリーについてです。
日本と同じく箸を使って食べることはご存知かと思いますが
韓国では箸と一緒にスプーンも使います。
箸は主におかずを食べるときに使い、ご飯と汁物はスプーンを使って食べます。
外食をする際、日本では割りばしが一般的ですが、韓国では割りばしがNG。
環境に配慮し、ステンレス製の橋とスプーンを使うそうです。
韓国と日本の食卓の違いで思いつくのはやはり箸の違い!
お次は韓国の方と一緒に食事をする際に、気を付けて欲しいテーブルマナー。
ここでは主に6つをご紹介します。
①食べ始めるのは年長者が箸をつけてから
②お酌は器が空いてから
③鍋や大皿でも基本は直箸
④床に座る時は胡坐か立膝
⑤器は持ってはいけない
⑥出されたものは少し残す
以上の6つが押さえて欲しいテーブルマナーです。
年長者を敬うことが必須とされている韓国では、食卓でも年長者を敬うマナーが存在します。
箸をつけることはもちろん、食べる速度も年長者に合わせるのがマナーとされています。
また、お酒の席では、グラスの底を他人に見せないように横を向いて手を添えていただくのが良いでしょう。
とても細かいですが、これができれば一目置かれること間違いなし!
後半の④,⑤,⑥番に関しては次の段落で理由と共に詳しくご紹介します!
韓国にも存在したお酒に関するマナー!
これができれば一目置かれること間違いなし?
日本ではマナーが悪いとされる
④床に座る時は胡坐か立膝
⑤器は持ってはいけない
⑥出されたものは少し残す
ですが、このマナーが存在するのにはしっかりとした理由がありました。
まず、④番ですがマナーは基本的に昔の慣習がマナーとして残っていることが多いです。
韓国好きの皆さんは‘‘チマチョゴリ‘‘をご存知かと思いますが、
胡坐か立膝で座ることが一番チマチョゴリを綺麗に見せるからだそうです。
お次は⑤番です。
日本では犬食いだとされるこのマナーですが、食器を持ち上げることは韓国では反対に失礼にあたります。
スープも片手は器に沿える程度で、スプーンを使って口まで運びます。
最後は⑥番のマナー。
これは必須ではないですが、少し残すことで「満足するまでいただきました」ということを表すそうです。
昨今では食糧問題が話題に上がっていますし、もったいない文化が根強い日本人には
少し抵抗がある行為かもしれませんね…
基本、韓国料理は食べきれない量が提供されるそうなので、無理は禁物です。
‘‘もったいない精神‘‘が根付く日本では少し抵抗がある食べ残し…
韓国に住んでいてもやはり食べ残せないという方も多いそう。
いかがでしたでしょうか?
お隣の国、韓国でもかなり食事の文化には差があることがわかりました。
韓国の方と食事をされる際は、その違いに注目して食事するのも良いかもしれません。
今回の記事は「韓国農水産食品流通会社」さんからの情報をもとにまとめさせていただきました。
気になる方は以下の‘‘リンクページを見る‘‘からご覧ください。