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韓国が銀のお茶碗を使う理由が衝撃的すぎる…実は国家指定だった!?

アップデート : 2021-11-16

韓国旅行でごはんを食べる時に出会う、銀色の器。これを見ると、「韓国に来たな〜!」「韓国っぽいな〜!」と感じませんか?しかし、なぜ韓国では、陶器のお茶碗ではなく、銀のお茶碗が主流なのか知っていますか?今回は、韓国文化のひとつ、銀のお茶碗の歴史について、詳しくお伝えします!

韓国でよく見るあの茶碗…

韓国旅行でごはんを食べに行くと、ほぼ必ず出会うアレ…

 

そう、ごはんを入れる韓国の銀の器!

 

この銀の器を見ると、「韓国だなぁ~」と実感する方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

みなさんは、韓国ではなぜこの銀の器を使用しているか知っていますか?

 

昔王様が毒を見分けるため?そういう文化だから?この器が安いから?

いえいえ、実は、韓国で銀の器が普及したのには意外な理由が隠されていたんです…!

 

いったいなぜ、韓国では同じ銀の器を使うのか…

 

今回は、そんな韓国の銀の器にまつわる歴史をご紹介いたします!

銀の茶碗ってなに?

ところで「銀の器ってなに?」という方のために、銀の器について簡単にご紹介いたします。

 

韓国では、食堂で「ごはん」を注文すると、蓋がついた銀色の器がでてきます。

 

手のひらサイズのステンレス製で、ほとんどのお店で同じ形のものが使われています。

 

まれにプラスチック製のお茶碗がでてくるお店もありますが、韓国ではこのステンレス製の器が一般的です。

 

そもそもご飯用の器だけを指して話すことはほとんどないので、あまり多く使う単語ではありませんが、器のことは「パプクルッ(밥그릇)」や「パプコンギ(밥공기)」と呼びますよ。

現代まで使われている衝撃的理由

徐々に器が小さくなる韓国

実はもともと韓国では「お米はパワーになる」と考えられていたそうで、1度にかなり多くご飯を食べる習慣がありました。

 

1950年頃は、まだステンレス製の器を使っておらず、一時はなんと670~680mlサイズのお茶碗にごはんを盛って食べていたんだそうです!

 

しかし、戦後、米の生産量が減ると、人々は節米を強いられ、ご飯の器は徐々に小さくなっていきました。

 

1960年後半には、お米に麦などを混ぜたご飯を食べるよう指導され、白米だけをたくさん食べないよう、厳しく検査が行われていたようです。

 

また、当時は大釜でご飯を炊き、分けて販売していましたが、これも政府が禁止。

 

こうしてさらに節米すべく、韓国政府は食堂の茶碗統一を試みます。

お茶碗統一を義務化する韓国

1976年には、ソウルの飲食店全店舗、直径10.5cm、高さ6cmのステンレス製食器を使うことが義務化されました。


これを違反すると、営業停止などの厳しい処分が下されたそうです。


1981年には、この規則は全国に広がり、韓国全土で統一された器を使うようになりました。


しかし、米の量を規制するというのは、やはり簡単ではなく、この規制は長くは続かなかったようです。

 

また、韓国国内でもお米が自給自足できるようになると、食器の義務化もなくなりました。

 

しかしながら、当時の名残で、銀の統一されたステンレス容器を使う習慣が、未だに文化として残ったようです。

余談

余談ですが、現在は190mlサイズの容器を使うのが一般的です


義務化されていた時期より、小さくなっているのですが、これは2000年以降、健康志向が進んだ影響なんだそうです。


炭水化物が肥満の原因という認識が広まったため、徐々にサイズダウンしていったんだとか…


韓国人たちのダイエット意識が、食器サイズに影響を与えているところも、韓国らしいですよね。

箸やスプーンは?

食器が国家指定となると、韓国のお箸とスプーンの歴史も気になってきますよね!

 

お箸とスプーンは、お察しの通り、昔王様が毒を見分けるために使用していたことの名残です。

 

実際、当時は王様が毒によって暗殺される事件も多かったようで、王族では、毒の成分の1つであるヒ素に反応する、銀の食器が重宝されていました。

 

ある意味、銀の食器は貴族の証でもあったため、木製の箸やスプーンを使う庶民にとって、銀の食器は憧れでもあったようです。

 

そういった背景から、庶民の憧れだった銀色(ステンレス製)の箸とスプーンが、現代まで続いているようです。

 

また、ごはんの器がステンレス製なため、それと合わせて使っているという話もありますよ。

まとめ

ここまで、韓国で銀のお茶碗を使う理由をご紹介してきましたが、いかがでしたか?


韓国と言えば銀の食器!というイメージがありますが、まさか国家指定だったというのは、かなり意外な事実だったのではないでしょうか?

 

実は、韓国人たちも国家指定だった歴史があるということを、知らないまま使っている方がほとんどです!

 

まわりに韓国人のお友達がいらっしゃる方は、ぜひ話題にしてみてはいかがでしょうか?

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