韓国が戦争中って知ってた？韓国に兵役制度がある本当の理由。

「なんで韓国アイドルって兵役に行かないといけないの？」

「今の時代になんで兵役が残ってるの？」

「そもそも兵役ってなに？」

韓国に興味を持った事がある方なら、1度はそんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか？

日本と文化環境の似ている韓国。

しかし、実はまだ、韓国は「戦争中」という事実をご存知ですか？

今回は、そんな韓国の歴史にまつわるお話を、ご紹介いたします。

歴史や難しい話がが苦手な方にも、簡単でわかりやすくお届けするので、ぜひこの機会に、韓国の歴史について知ってくださいね！

これは18歳を迎えた韓国人男性すべてに課せられる義務で、心身ともに一定の水準を満たしている男性は、30歳までに強制的に徴兵されることとなります。

また、持病などを持っている方でも完全に免除されることは少なく、補充兵や戦時勤労役（有事の際は勤労を行う役）といった後方支援に回ります。

服務期間は、配属により異なりますが、大多数の方は1年6か月間、韓国陸軍に所属します。

 ちなみに、女性は志願者のみ服務することが可能です。

（2021年10月現在）

こうして現代まで続いてきた兵役制度ですが、「なんでこの時代にまだ兵役があるの？」と疑問に思った事がある方も多いのではないでしょうか？

その疑問を解決するためには、韓国で起きた「朝鮮戦争」について知る必要があります。

第二次世界大戦終了頃、現在の北朝鮮と韓国は、日本の領土となっていました。

しかし、敗戦がほぼ確定していた日本は、現在の北朝鮮と韓国の領土を明け渡すこととなります。

当時、かなり国力を強めていたソ連とアメリカがこの領土を分け合う形となり、ソ連が現在の北朝鮮を、アメリカが現在の韓国を治める形となりました。

その後、ソ連率いる北朝鮮がいきなり南朝鮮（韓国）に侵攻を開始したことをきっかけに、朝鮮戦争が幕を開けました。

ソ連率いる北朝鮮軍の勢力はかなり強く、一時は韓国のほぼ全ての領土を侵攻していました。

しかし、マッカーサーの登場により、仁川と釜山から北朝鮮軍をはさみ打つことで、一時は侵略されていたソウルを取り戻すことに成功します。

また、韓国はそのままの勢いで、北朝鮮の首都である平壌を侵攻することに成功しますが、立場が危うくなった北朝鮮は、中国にも支援を依頼し、再びソウルの獲得に成功します。

こうして朝鮮戦争は、取ったり取られたりを繰り返していました。

こうして領土争いを続けてきた北朝鮮と韓国ですが、ソ連のトップであるスターリンが病死し、それに伴って朝鮮戦争は「休戦」となりました。

また、結局両国の領土は戦争する前の形に落ち着き、現代になった今でも、なんのための戦争だったのか、と疑問視する声が多いんだそうです。

そして、この「休戦」は2021年になった、現代まで続いています。

つまり北朝鮮と韓国は、事実上、まだ戦争中であり、韓国は北朝鮮に対して国力を証明する1つの方法として、「兵役」が必要なのです。

話を聞いていて、この頃、日本が何をしていたのか気になるという方もいらっしゃると思います。

当時の日本は、物資輸送や韓国への労働者派遣など、多数の日本人が直接戦地に向かっており、少なからず犠牲者も出ていたようです。

また、日本は大量に武器をつくり、戦争中である韓国に販売していました。

この武器の販売が、日本が敗戦国にも関わらず、高度経済成長ができた要因の一つであると言われています。

これに対して、複雑な感情を抱く韓国人もやはり多いようです。

ここまでの韓国と北朝鮮の歴史を見ると、「韓国に旅行しても大丈夫だろうか…」という不安を抱く方もいらっしゃると思います。

ですが、韓国も、いま目に見えて争いがあるわけではなく、実際に人が住んで生活している街なので、心配しすぎる必要はありません。

ただし、韓国と北朝鮮が"終戦"という形をとっていない以上、何も起きないとは言い切れません。

韓国の楽しい情報はもちろん、こうした社会背景や状況も、旅行前に知識としてしっかり知っておくべきでしょう。

ここまで、韓国の兵役と戦争の歴史についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか？

日本の歴史の教科書では、軽くしか触れられないので、ここまで詳しく知ったのは初めてだった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか？

韓国の情報は溢れるほど得られるようになりましたが、こういった情報はなかなか得られる機会がないですよね。

こうして、韓国の歴史を知ってみると、新たな韓国が見えてくるかもしれません。

ぜひ、これを機に、アイドルやドラマだけじゃない、さまざまな韓国の情報に触れてみてはいかがでしょうか？