アップデート : 2021-08-20
明るく人情味溢れる韓国。実はそんな韓国にも、目を背けたくなるような、凶悪事件がいくつも起きていることはご存じですか?今回は、韓国で起きた、凄惨で、凶悪すぎる殺人事件をいくつかご紹介いたします… 刺激的な内容を含みますので、精神的影響を受けやすい方は、十分に注意してください。
あなたは、韓国のことをどれくらい知っていますか?
かっこよくて、美しいKPOPアイドル達、寝る間も惜しんで見てしまう韓国ドラマ、おしゃれでおいしいカフェやグルメ店、夜遅くまで活気のある街並み…
そんな明るく魅力溢れる韓国の裏側に、あなたが知らない、身の毛もよだつ凶悪事件が隠れていることはご存じですか?
今回は、今もなお語り継がれる、韓国で起きた、あまりにも衝撃的すぎる凶悪事件をご紹介いたします。
※刺激的な内容を含みます。精神的影響を受けやすい方は、閲覧には十分に注意してください。
まず、最初にご紹介するのは「華城(ファソン)連続殺人事件」です。
この事件は、1986年~1991年にかけて、京畿道華城群(キョンギド ファソングン)で、10代~70代までの10名の女性が強姦・殺害された連続殺人事件です。
「パラサイト」などで知られるポンジュノ監督の、「殺人の追憶」という映画のモチーフにもなったため、知っている方もいらっしゃるかもしれません。
韓国では、"韓国史上最悪の未解決事件"とも言われ、事件から30年近くが経っても解決されないままでした。
映画『パラサイト 半地下の家族』で多くの国際映画祭で受賞し、アメリカのニュース雑誌「タイム」では世界で最も影響力のある100人にも選出されたポンジュノ監督。「鬼才」と言われるポンジュノ監督ですが、『パラサイト 半地下の家族』で知った方も多いのではないでしょうか。今回は代表作の8作品をご紹介します!
1986年9月19日、71歳の女性の絞殺死体が発見されたことで事件が発覚しました。
そこから、1986年に2人、1987年に3人、1988年に2人、1990年と1991年にそれぞれ1人ずつ、犯人は計10名を、強姦・殺害していきます。
その事件の凶悪性と残虐性から、180万人もの警察が捜査に動員され、3000人以上の容疑者を調査したそうですが、当時の捜査では犯人を特定することができませんでした…
容疑者に対して必要以上に自白を迫り、自害してしまう者が現れたり、すべての事件が半径2km圏内で起きていたにも関わらず、いつまでたっても犯人を逮捕できない警察に、当時、韓国国民から、かなりのバッシングが集まっていたようです。
そうして、犯人が逮捕できないまま18年以上の月日がたった2019年9月。
韓国警察は、当時、釜山刑務所で服役中だった「イチュンジェ」と、「華城(ファソン)連続殺人事件」の犯人のDNAが一致したと発表しました。
誰もが知っている有名事件の真犯人の発表に、当時韓国ではこの話題でもちきりに。
テレビやネット、普段の会話の中でも「あの事件の犯人がつかまったらしい」と、多く取り上げられるようになりました。
「イチュンジェ」は、別事件ですでに無期懲役として服役中で、「華城(ファソン)連続殺人事件」に関する警察の取り調べに対しても、あっさりと罪を認めたそうです。
しかし、2006年に事件は時効を迎えており、ついに犯人である「イチュンジェ」に対して罰を与えることはできませんでした。
こうして、「華城(ファソン)連続殺人事件」は、犯人がわかっているのにも関わらず、犯人が逮捕できない、「未解決事件」として幕を下ろしました。
犯人であるイチュンジェは、釜山刑務所で収監されている20年間、一切問題がない模範囚として、有名だったそうです。
「無期懲役でなければ、とっくに仮釈放されていた」と言われるほど、規範を守る優等生だったため、華城連続殺人事件の真犯人と聞いて驚く者も多かったんだそう。
また、韓国の刑務所では土曜日の午後7時からTVを見ることができるのですが、イチュンジェは過去3回以上、自身の殺人がモチーフとなっている「殺人の追憶」を見たことがあるんだそうです。
一報によると、「つまらなかった」と感想を述べていたんだとか…
犯人の、異常性が感じられるエピソードですよね…
これは、1991年、大邱広域市に住んでいた5人の小学生が、一度に失踪した事件です。
「華城連続殺人事件」と、この後ご紹介する「イヒョンホ誘拐殺人事件」と合わせて、韓国3大未解決事件として、とても有名な事件です。
こちらも「돌아오라 개구리 소년(帰ってこいカエル少年)」や「아이들(子供たち)」という名前で、事件をモチーフにした映画が公開されています。
1991年3月26日、この日、韓国は地方選挙が行われており、一時的に祝日でした。
6年生のウチョロンくん、5年生のチョホヨンくん、4年生のキムヨンギュくん、3年生のパクチャンインくん、キムジョンシクくん、5人は、朝8時からチョホヨンくんの家に集まって遊んでいたそうです。
ですが、近隣住民に「うるさいからここで遊ぶな」といわれ、サンショウウオの卵を探しに山へ行くことにしました。
5人は山の入り口で、チョホヨンくんのお兄さんと会い、「サンショウウオの卵を取りに行ってくる!」という言葉を残し、それ以降、行方が分からなくなりました。
35万人もの警察が捜査に動員され、700万枚のビラを配ったり、発見者には420万円の賞金を懸けたり、日本警察の協力もあったようですが、何年たっても5人を発見することはできず、「外国人誘拐説」や「北朝鮮工作員拉致説」など、さまざまな憶測が飛び交うようになりました。
失踪から11年が経った2002年9月26日、山の中腹で5人の遺骨が発見されました。
警察は、「山で遭難し、低体温で死亡したのではないか」と結論付けましたが、ろくに解剖や調査を行っておらず、当時多くの韓国国民から非難されたようです。
後に司法解剖で、鈍器で殴られたか、ナイフのようなもので刺された、他殺の可能性が高いと発表されましたが、死後かなりの時間がたっており、直接的な原因を解明することはできませんでした。
また、一人の少年の服の袖が、後ろで縛られた状態で発見されており、子供の力では不可能な強度で縛られていたことからも、他殺が有力であると考えられているそうです。
事件から30年がたった今でも、真相は謎のまま、「華城連続殺人事件」と同様に、2006年、事件は時効を迎えることとなりました。
「カエル少年事件」の名前の由来は、最後の言葉が「カエルを捕まえに行ってくる!」だったため、と言われています。
ですが、実際には「サンショウウオの卵を取りに行ってくる!」が最後の言葉でした。
当時、韓国でサンショウウオは、かなり限られた一部の地域にしか生息しておらず、知名度が低かったことと、報道を見た子供たちが、サンショウウオに恐怖心を抱いたり、妖怪のように誤認しないよう、あえて「カエル」と報道したそうです。
こうして、事件の名前が「カエル少年事件」と呼ばれるようになりました。
次にご紹介するのは、「仁川小学生殺害事件」です。
この事件は、仁川広域市で、実行犯キムと、殺人ほう助パクの2名によって、面識のない小学2年生の女子生徒が誘拐・殺害された事件です。
当時キムは16歳、パクは18歳であり、女子高生が、7歳の小学生を殺害したという信じられない報道に、韓国中が大きな衝撃を受けました。
事件の内容があまりに残虐的で、韓国ではこの事件を機に多くの論争を呼ぶこととなりました。
近年の韓国史上、最悪の殺人事件です。