アップデート : 2021-03-25
世界的に人気のあるSFジャンルですが、「韓国映画にSFは期待できない」と長年言われ続けてきました。そんな中生まれた作品が今回ご紹介する【スペース・スウィーパーズ】です。劇場公開ではなく、Netflix映画として封を切った理由や驚きの撮影方法など徹底紹介していきます!
ここでみなさんに2つ質問します!
・韓国映画と聞いて何を思い浮かべますか?
・SF映画と聞いてどんなストーリーを思い出しますか?
恐らくみなさんが考えた答えは、この【スペース・スウィーパーズ】という映画にはないです。
「韓国映画にSFは期待できない」と言われた時代に終わりを告げる今作!
【スペース・スウィーパーズ】をご紹介します!
韓国初のSF映画ということもあり、公開前から大きな話題を呼んでいた【スペース・スウィーパーズ】
約1000人のVFX専門スタッフが参加し、今までの韓国映画では見たことのない宇宙空間を表現しました。
VFXとは「Visual Effects」の略で、現実世界と架空世界の映像を合成し、違和感のないように仕上げる効果のこと。
今作は計2500カット中、2000カット以上がこのVFX作業を用いているそうです。
ただ映像だけの作品だと思ってもらっては困ります!
分かりやすい設定と韓国特有の人間ドラマのあるストーリー。見ていて胸が苦しくなるシーンもあります。
韓国初のSF映画ですが、既存作品に寄せることなく魅力的なキャラクターの集まった作品です。
ただ正直に言うと2時間という短い時間に収めるのは、少しもったいない気がします…。
2021年現在も尚、世界を震撼させている新型コロナウイルス。
韓国映画業界も大きな影響を受けている業界のひとつです。
【スペース・スウィーパーズ】は、2020年の夏に劇場公開予定でしたがコロナの影響で公開を延期。
しかし感染拡大が収まらなかったことで、劇場公開を諦めNetflixで世界同時配信へ踏み切りました。
劇場公開はできなかったものの、Netflixで配信したことにより韓国はもちろんフランスや香港など28ヶ国で1位を獲得。
またアメリカやカナダなどの北米地域でも上位を獲得し、大きな成功を収めました。
SF映画は世界的にファンも多いため、映画ファンの期待も大きかったと思います。
また歴代SF作品は映画史に残る名作が沢山あり、越えなければいけない絶対的ハードルが存在していたことでしょう。
当初の予定通りではなくNetflixでの配信になってしまいましたがそれが結果的に功を奏し、韓国映画史に残る作品となりました。
ソンジュンギが演じる宇宙ゴミ清掃船「勝利号」の天才操縦士。
常に金を稼ぐことを考えている。
スペースガードの初代指揮官だった過去を持つが、ある事件がきっかけに人を殺せなくなる。
根は優しく周囲を思いやれる性格で、少々子煩悩。
3年前に宇宙に放り出された娘の遺体を探している。
キムテリ演じる「勝利号」の船長。
頭が非常に切れるが、短気で口が悪い。
宇宙開発企業UTSで英才教育を受けるも、反発して海賊になった過去を持つ。
その後UTSの創業者であるサリヴァン暗殺計画を企てるが失敗に終わる。
「勝利号」に突如現れたドロシーの正体をいち早く見抜く。
「勝利号」の機関士で、通称”タイガー”。
麻薬密売組織の元ボス。
逃走前に死刑宣告を受けており、地球へ戻り次第執行予定。
全身タトゥーだらけだが、面倒見が良くドロシーをすぐに受け入れる。
几帳面な性格で、船内では家事を担当。
チャン船長が、拾ってきた元殺戮ロボットで「勝利号」の名付け親。
いつも危険な仕事はバブスの役割。そんな役目に不満は募るばかり…
皮膚移植をするために金を稼ぎ、乗組員も絶対に触ってはいけないバブスの貯金箱がある。
ロボットのため今まで自分の性別に関心はなかったが、ドロシーが”お姉さん”と呼んだことで性別への意識に変化が…
時は2092年。地球では、砂漠化などが影響し人々は宇宙へ向かうようになった。
サリヴァン率いるUTSは、衛星軌道上に居住地を建設。
居住地の市民権は優秀なDNAを持つ者のみに与えられ、95%の人間は未だ地球に残っている。
宇宙に漂う金目のゴミを片付け生計を立てる「勝利号」だが、荒っぽい仕事のせいで稼ぎは修理代に消える貧乏船。
ある日”ドロシー”を、業務中のテホが発見。
ドロシーは行方不明の子供型ロボットに酷似しており、水素性爆弾を搭載している大量破壊兵器であることが分かる。
UTSやテロリスト集団ブラック・フォックスがドロシーを探していることを知ったテホたちは、ドロシーで大金を稼ごうと危険な取引を思いつく。
いかがでしたか?
ここまでご紹介してきましたが、実は私SF映画が大の苦手…
ですが、この映画は開始1分で世界に引き込まれました!
SF映画が苦手だからこそ感じる映像力をゴリ押しした感じもなく、韓国作品特有の繊細なストーリー性あり!
私のように今までSF映画を苦手で遠ざけていた人にこそ見てほしい映画です。
もちろんSF映画が好きな方にも全力でおすすめします!