アップデート : 2022-07-30
韓国三大未解決事件の1つ「カエル少年事件」。未解決のまま30年という月日が流れた2022年6月、1つの衝撃的な投稿が韓国SNSに投下され、大きな注目を集めています。いったいカエル少年事件はどのような局面を迎えたのでしょうか?今回はカエル少年事件の新事実についてお伝えします。
1991年、大邱(テグ)に住む小学生5人が突如としていなくなり、11年後に全員遺体となって発見された「カエル少年事件」。
遺体発見当時、死後かなりの時間が経っていたことから死因の断定が難しく、迷宮入りしていた韓国三大未解決事件の1つ…。
しかし、そんな「カエル少年事件」が韓国で新たな局面を迎えているようです。
「カエル少年事件」の真相は、いったい何だったのでしょうか?
今回は、韓国で再び話題になっている「カエル少年事件」の謎に迫ります。
明るく人情味溢れる韓国。実はそんな韓国にも、目を背けたくなるような、凶悪事件がいくつも起きていることはご存じですか?今回は、韓国で起きた、凄惨で、凶悪すぎる殺人事件をいくつかご紹介いたします… 刺激的な内容を含みますので、精神的影響を受けやすい方は、十分に注意してください。
「カエル少年事件」は、大邱に住む3年生から6年生の小学生5人が一度に失踪した事件です。
1991年3月26日、祝日で学校が休みであった彼らは「サンショウウオの卵を取りに行ってくる!」と山へ遊びに行き、それ以降行方がわからなくなりました。
35万人もの警察が動員される大規模な捜索活動が行われたものの、彼らを発見することはできませんでした。
そして、失踪から11年後の2002年9月26日、山の中腹付近でついに5人の遺骨が発見されます。
発見された彼らは、衣服の袖の両端が縛られているなど不可解な点が多く、他殺の線が濃厚であったものの、死後かなりの時間がたっており、直接的な原因を解明することはできませんでした。
その後も事件に関する一切の情報が得られないまま、2006年に時効を迎えました。
国を挙げた大捜査が行われたのにも関わらず、事件の手がかりが全くつかめなかったことから、韓国ではさまざまな憶測が飛び交うようになりました。
事故、事件、誘拐説はもちろん、軍の人間に誤射されてしまったのではないか、北朝鮮工作員にに拉致されたのではないか、果てには神隠しや陰謀、UFOによる仕業だというものまでありました。
ここまで話が飛躍してしまったのには、当時の韓国警察の判断が理由の1つにあります。
当時解剖を行った慶北大学法医学チームは、子供たちの頭蓋骨を6ヶ月間鑑識した結果、5人中3人の頭蓋骨から生前についたであろう損傷を発見し、「明白な他殺だ」と結論付けました。
しかし、当時捜査を引き受けた大邱警察庁課長は「カエル少年事件に犯人はいない」と主張。
「彼らは食事もとらず、雨に打たれたため低体温症で亡くなった。衣服の袖は寒くて彼らが自ら縛った。頭蓋骨の傷は死後ついたものだ。」という内容でした。
こうした主張により、遺族や世間から大きなバッシングと、さまざまな憶測が生まれるようになりました。
こうして未解決のまま時が経った2022年6月4日、ある韓国オンラインコミュニティに「私はカエル少年事件の凶器を知っている」といった書き込みが投稿されます。
その内容は「凶器はノギス(バーニアキャリパー)だ」という非常に具体的なものでした。
最初はこの投稿に不信感を覚えるものもいたものの、事実、ノギスで紙や木などを殴打した時の跡と、子供たちの頭蓋骨についている傷跡がほぼ一致することがわかり、韓国Twitterでは「カエル少年事件」がトレンド入りするなど、大きな話題を集めました。
さらに投稿者は続けます。
「犯人は山の近くに位置する工業高校の不良グループだと推定される。」
当時韓国では、不良たちの間で麻薬の代わりにボンド(シンナー)を吸引することが流行していました。
ノギスなどを所持する工業高校生たちが、隠れてシンナーを吸うため山に入り吸引。
その後、酩酊(めいてい)状態で子供たちと遭遇し、犯行を行ったのではないか、という主張でした。
これに対し、京畿大学犯罪心理学科のイスジョン教授は、「非常に合理的推論で、説得力がある」という見解を出しています。
しかし一方で反論も多く見受けられます。
「ノギスは持ち手がなく、振り下ろすのは容易ではない」「ノギスには、頭蓋骨を何度も叩けるほどの強度がない」といった主張です。
また、警察は遺骨発見当時、“犯行道具としてノギスが使われたのでは…”という情報提供をすでに受けていたそうです。
しかし、調査の結果、遺骨の傷跡と一致しないという結論に。
また警察は当時、不良生徒含む900名余りの動向を5か月に渡り調査しましたが、これといった手がかりは見つけられなかったという立場を示しています。
カエル少年事件は、2006年3月25日に時効を迎えましたが、遺族は今もなお真相を追い続けています。
2019年には、韓国三大未解決事件の1つであった「華城(ファソン)連続殺人事件」の犯人が判明し、同年に警察は「カエル少年事件」についても再捜査することを公表しました。
「真実が知りたい」そんな遺族の思いが報われる日をただただ願います。
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