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韓国で起きた残虐的な保険金殺人事件6選…家族や友達まで狙うワケとは?

アップデート : 2022-07-08

今年韓国全土に衝撃を与えた保険金狙いの「加平渓谷殺人事件」…。韓国では度々保険金目当ての殺人事件が起きますが、あまりにも悪質で計画的な内容に、韓国中から注目が集まっています。今回はその事件を筆頭に、今まで韓国で起きた保険金狙いの凶悪的な殺人事件をご紹介します。

2022年 | 韓国を震撼させた「加平渓谷殺人事件」

2019年6月30日、被害者であるユンサンヨプは、妻イウンヘとその友人チョヒョンスらと共に、京畿道加平郡の滝つぼに訪れました。

 

その際、ユサンヨプは水に溺れ死亡。

 

当初は事故として片づけられました。

 

しかし、ユンサンヨプの死に疑問を抱いた姉が警察に再捜査を依頼したところ、死亡直前に多額の保険金が掛けられていたことが判明。

 

その後、妻イウンヘとその友人であるチョヒョンスは保険金詐欺などの容疑で公開手配され、2022年4月に拘束されました。

 

この事件は、チョヒョンスがイウンヘの不倫相手であったことや、過去にもユサンヨプにフグの毒を食べさせるなどの殺人未遂を行っていたことが判明し、その計画性・残虐性から、いま韓国で最も注目を集めている保険金殺人事件です。

 

また、イウンヘは過去に交際してきた男性のほとんどが不審死を遂げており、合わせて捜査が進められています。

2003年 | 次女の死亡で発覚した「毒物連続殺人事件」

2003年10月12日、アンヨンミは自身の娘2人と、いとこ3人を連れて、慶尚南道金海市の市民プールに訪れました。

 

アンヨンミが、次女のオモちゃんにのみ飲み物を与えた約5分後、オモちゃんはプール内でぐったりとした姿で発見されました。

 

司法解剖の結果、成人基準の3倍を超える青酸塩が検出されたことや、心肺蘇生を行ってもオモちゃんの鼻や口から水が出なかったことから、母親のアンヨンミに毒殺の容疑がかかるも、確固たる証拠が得られず、逮捕には至りませんでした。

 

しかし、事件前日に娘の死亡保険に加入していたことや、事件が発生したプールも最大1億ウォンの賠償保険に入っていたことがわかり、保険金目当ての殺人として逮捕につながりました。

 

逮捕後には、アンヨンミの友人が、アンヨンミが受取人の保険に加入した、たった3か月後に不審死を遂げていたことがわかり、娘と友人殺害の両方で有罪判決を受けることとなりました。

 

また、旦那も不審死を遂げており、保険金を受け取っていたものの、こちらは証拠不十分で無罪判決を受けました。

2005年 | 12人を死亡・失明させた衝撃の「イムヨイン殺人事件」

「イムヨイン殺人事件」は、2005年当時、満29歳のオムインスクが保険金を受け取るために、夫や母親、実の兄などの家族計12名を殺傷し、最終的には放火にまで至った凶悪的な事件です。

 

オムインスクは、高校卒業後、保険設計士として働いていました。

 

その後彼女は2度結婚するも、金銭面から結婚生活はうまくいかずにいました。

 

そんな折、彼女の娘が階段から落ち、死亡したことをきっかけに彼女の保険金殺人がスタートします。

 

2人の夫にはうつ病の薬を与え続け、油をかける・腹部を刺すなどし死亡させ、実の母と兄は失明させた後、より多額な保険金を得るため、放火に至りました。

 

彼女は事件が明るみになるまでに、総額約6000万円という多額の保険金を得ていたようです。

 

また、彼女はサイコパステストで40点満点中40点を獲得し、過去のどんな殺人犯よりも点数が高く、韓国中を震撼させました。

2009年 | 17億ウォンの保険詐欺「ガス温水器殺人事件」

2009年5月22日、とある建築事務所にて、イグァンギュらは後輩のパクさんに大量の睡眠薬を飲ませ、シャワー室に運んだあと、室内に一酸化炭素を充満させ殺害しました。

 

最初、警察は事故死として捜査していたものの「パクさんは睡眠薬とお酒を飲んでシャワー室に向かった」という不自然な供述や、犯人らが犯行直前に睡眠薬を大量に購入していたこと、シャワー室にガス温水器を突然設置したことなどから、殺人事件として捜査を開始。

 

その後の保険調査の結果、彼らは特別な収入源がなかったにもかかわらず、月々157万ウォン(15万円程度)を支払う生命保険3つに加入していたことが判明。

 

死亡時の受取額はなんと17億ウォン(1億7000万円)でした。

 

2013年1月11日には、ソウル高等裁判所で主犯のイグァンギュに無期懲役が宣告され、共犯3名のうち2名には懲役20年、1名には詐欺罪1年6か月の懲役が求刑されました。

2014年 | 農薬を使って家族を殺害「ポチョン農薬殺人事件」

2011年、犯人であるノは元夫の自宅に忍び込み、農薬入りのドリンクを冷蔵庫に入れました。

 

1週間後、これを飲んだ元夫は死亡し、前妻であるノは、娘の親権を盾に保険会社から4500万円を受け取ります。

 

その1年後、ノは知人の紹介で知り合ったイと再婚。

 

2012年11月末にはイの母親と3人で同居することとなりました。

 

しかし、ノとの同居が始まってわずか1か月でイの母親が肺炎で急死し、その7か月後には夫であるイも同じく肺炎で死亡します。

 

ノは5300万円もの保険金を受け取るも、立て続けに巨額の保険金を得たノを怪しんだ保険会社が警察に通報し、事件発覚。

 

検挙後、自身の娘にも農薬入りドリンクを飲ませ、入院の保険料を700万受け取っていた余罪も明らかとなりました。

2021年 | 保険金を狙って10代を殺害?「チョンナム殺人未遂事件」

保険設計士としてはたらくユは、同級生のパクとイムを仲間に5億円の死亡保険を手に入れようと画策しました。

 

ユはインターネットを通じて被害者女性と出会い、疑似恋愛を通じて保険加入を勧め、受取人が自分になるように契約させました。

 

その後、保険効力が発生し始めた頃合いをみてユらは犯行に及びます。

 

2021年10月9日、ユは「サプライズプレゼントがあるから見つけ出してほしい」と被害者に森の中を散策させます。

 

プレゼントがあると伝えた地点には凶器を持ったパクが待機しており、被害者に襲い掛かるものの、彼女が抵抗したため凶器が破損し、失敗に終わります。

 

彼女は命からがらパクから逃げ出し、周辺地域の住民によって保護されました。

 

パクは逃走を試みるも、駆け付けた警察に逮捕され、ユとイムも同時に検挙されました。

まとめ

日本でも保険金を目的とした詐欺や殺人事件は度々発生しますが、韓国でもかなり多くの事件が存在しています。

 

近年では監視カメラや、捜査技術があがっていることから単純事故か殺人事件かの区別がつきやすくなっているものの、未だに有罪として立証するのが難しい分野でもあるようです。

 

お金は確かに大事ですが、殺人にまで駆り立てるものとは一体何なのでしょうか。

 

果たして、人を殺して得たお金で本当の幸せは訪れるのでしょうか?

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