感染拡大？韓国コロナの今は？8月韓国コロナまとめ

2月中旬から、世界中で大流行している新型コロナウイルス。

韓国でも2月から4月にかけて多くの感染者が確認されていましたが、それ以降は1日当たりの感染者数は100人以下と事態は収束に向かっていると考えられていました。

特に7月末から8月初めの新規感染者数は30人台と低く、日によっては20人前後ということも。

韓国での新型コロナウイルスの感染者は1万3629人（8月8日時点）で、感染者数がすでに6万人を超えている日本と比較してもかなり少ないことが分かります。

韓国は新型コロナウイルスの感染が確認されて以降、検査場を全国に増やし、希望者はみんな検査が受けられるなど徹底した対応を進めており、これが新規感染者を抑える大きな力になったことが考えられます。

しかし、8月中旬に新型コロナウイルスの新規感染者が急増！

その原因は8月15日にソウル・光化門で行われた「サラン第一教会」の集会でした。

すでに感染者が出ていた状況の中、サラン第一教会代表・チョングァンフン牧師が、自宅隔離対象の人にも集会への参加を呼びかけ。

さらに教会の中では「合宿礼拝」「マスク不着用」が頻繁に行われていたと考えられ、もし体調が悪くても「15日の集会以降に病院へ行け」と指示を出していたとのこと。

これにより、教会内でクラスターが発生し、新規感染者が急増。

事態を重く見た警察は、チョングァンフン牧師を感染病予防法違反の疑いで告発。

15日の集会でマスクを着用せずに演説を行ったチョングァンフン牧師本人も、その後17日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けています。

この感染拡大を受け、首都圏のソウル市と京畿道では「社会的距離の確保」を2段階に引き上げ。

学校内や会社内で密集した空間を作らない、室内は50名以上、室外は100名以上の集まりを禁止するという政策を発表しています。

8月中旬から新型コロナウイルスの新規感染者が急増している韓国では、8月21日に1日あたりの感染者が300人台へ突入。

8月14日から21日までの間で確認された新規感染者は、2,000人以上に上ることが明らかとなりました。

特に首都圏のソウル市と京畿道での新規感染者が増加しており、その多くが「韓国内で感染」しているとのこと。

これを受け、パクヌンフ保健福祉部長官は「社会的距離の確保」2段階を全国に拡大して適用することを発表！

新規感染者の数や集団感染事例がほとんどない江原道と慶北に関しては、2段階に引き上げる「勧告レベル」として実施することを明らかにしました。

「社会的距離の確保」が全国で2段階に引き上げられたことで、室内50人以上、室外100人以上の集まりは禁止に。

さらにナイトクラブやカラオケ、ビュッフェレストランやネットカフェなど政府が指定した12種類の施設は営業中止を余儀なくされている状況です。

また、教会では非対面での礼拝（ネットを通じたオンライン礼拝など）だけが許可され、集会や広報活動などはすべて禁止されています。

詳しくはこちら→韓国コロナ再び急増！1日あたりの感染者が300人台に突入

8月24日には、ソウル市が全市民に対して「マスクの着用」を義務付けると発表しました。

ソウル市は「飲食時などやむを得ない場合を除いて、室内や公園など人が集まる場所ではマスクを義務的に着用しなければならない」と発表。

「市民全員が新型コロナウイルス感染防止に高い意識と警戒心を持ってほしい」と明かしています。

これにより、8月24日0時からは路上など屋外においてもマスクの着用が義務付けられ、飲食店で会話をする際にマスクを顎に下げることも禁止されました。

さらにマスクの着用は会社内でも義務付けされており、故意的に違反をした施設に関しては罰則を与えることも合わせて発表。

しかし、市民の一部からは「タバコを吸うのは、やむを得ないパターンに入るの？」「食事をしながら会話をする場合は？」など「やむを得ない事態」の例がよく分からないという声も挙がりました。

また、30℃を超えるような暑さを連日記録している中「マスクを着用し続けていると熱中症になるのでは？」という声も挙がっています。

詳しくはこちら→コロナ対策強化…韓国ソウル市 24日0時からカフェ・会社もマスク着用を義務付け！

全国で「社会的距離の確保」が2段階に引き上げられて以降、人気番組の収録にも影響が及んでいます。

2段階の規定のひとつである「屋内50人、屋外100人以上の集まりは禁止」というルールは、テレビ業界において大きな打撃を与えています。

音楽番組の収録では、無観客で行うことはもちろん1位発表やアンコールステージの際に、該当するアーティストだけがステージに登場するよう変更。

多くのファンが楽しみにしている音楽番組の出勤風景やオープンイベントなども、すべて中止に！

また、ドラマも撮影が中断されている状況であり、急遽スペシャル番組を放送するなどテレビ番組編成にも影響を与えています。

10月頃からは再びミュージカルやコンサートも開催される予定でしたが、すでに中止を発表したり、開催を再検討するなどまだまだ混乱は続いている状況です。

詳しくはこちら→次々と撮影休止に！新型コロナの影響でバラエティー・ドラマ収録困難…

コロナで大ピンチ？音楽番組の放送が次々と中止に！

期間は8月26日から9月11日までで、ソウル・京畿・仁川にある幼稚園と小中学校と高校が対象。

すでに8月15日以降、オンライン授業に切り替えているという学校も多いものの、学生と教員の間でも新規感染者が増えていることから、やむを得ない措置を下したとのこと。

保育園に関してはオンラインでの授業ができないため、休園している園が多いようです。

また、大学受験を控えている高校3年生に関しては対象外としていますが、学校内ではマスクの着用を義務付け、机と机の距離を空けるなど徹底した対応が必要となります。

特殊学校や全校生徒が60人以下の小さな規模の学校、農山漁村学校では地域の状況を考慮した上で、オンライン授業に切り替えるかどうか検討。

ちなみに「社会的距離の確保」が3段階に引き上げられると、全ての学校が休校となり、オンライン授業への切り替えとなります。

詳しくはこちら→再び登校不可に…ソウル首都圏の学校・9月11日までオンライン授業を決定

ソウル市は8月30日0時から9月6日24時まで「社会的距離の確保」を2.5段階に引き上げることを発表しました。

これは連日、200人以上の新型コロナウイルス新規感染者が確認されているための措置。

ソウル市内の飲食店の営業時間は午後21時までとし、午後21時から翌日午前5時まではテイクアウトまたは宅配のみで注文可能となりました。

さらに営業時間内であってもマスクの着用や顧客リストの作成など徹底した管理を行うなど、感染拡大を防ぐためのルールを定めています。

しかし、この発表を受けて一部の飲食店や屋台にお客さんが集中している状況であり、ソウル市は屋台に関しても今後対応する方針です。

また、ジムやビリヤード場、ゴルフ練習場など室内スポーツ施設は9月6日まで営業自体を禁止。

塾や学校の読書室、スタディカフェも31日0時～9月6日深夜まで閉鎖。

すでにソウル市内では営業時間を守らないナイトクラブなどが、次々と摘発されています。

詳しくはこちら→【コロナ】21時以降は営業禁止？ソウル・社会的距離を2.5段階に引き上げ！

ソウル市は8月30日、「1000万市民の移動ストップ週間」を行うと発表！

8月31日～9月6日までをストップ週間と定め「最大限、外出を自粛して欲しい」と呼び掛けています。

「過剰なくらいの警戒心、徹底的な感染防疫措置の実践だけが新型コロナウイルスの感染拡大を止めることができる」と強調し、社会人に対しては在宅勤務を促しました。

この発表を受け、在宅勤務へ切り替えている会社も多く、朝の通勤電車はいつものような混雑が見られないとのこと。

その一方で、どうしても在宅勤務を行うことができない業種も多くあり、困惑している方も多いようです。

詳しくはこちら→「1週間ストップして…」ソウル市が1週間の自粛要請を発表！コロナ感染拡大が深刻化

2020年8月の新型コロナウイルス感染拡大状況をお届けしました。

韓国のみならず、世界中で感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。

マスクの着用、手洗いの徹底、密になる空間を避けるなど、個人ひとりひとりが高い意識を持って行動することが大切です。

また、冬になれば再び感染者が増加すると言われているため、日頃からしっかりと栄養を採り、体力作りしておくようにしましょう♪