アップデート : 2020-05-25
ゴールデンウイーク明けから、韓国で話題となった梨泰院(イテウォン)でのコロナ感染拡大。第2波、再発ともいわれていますが、どうしてこのような状況になったのでしょうか?コロナ感染のこれまでの流れ、そしてBTSジョングクたちのアイドル騒動などもまとめてご紹介します。
観光地としても知られる梨泰院(イテウォン)のクラブにて集団感染が起きたかもしれないというニュースが報道されました。
梨泰院のクラブからどのような流れで今も続く集団感染が起きたのか?
また先日報道されたアイドルたちの梨泰院訪問とは関係があったのか?詳しくご紹介します。
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5月2日に梨泰院にあるクラブを訪れた男性Aが、5日にコロナに感染していることが判明。
その男性Aと一緒にクラブを訪れていた職場の同僚、そしてもう1人同伴した男性合わせて2人もコロナに感染。
男性Aとクラブなどで接触した人は1500人を超えると報道。
韓国では対象となる1500人に早急に連絡を取り、PCR検査を行うという対策を取りたかったものの、そう簡単にはいきませんでした。
なぜならば、コロナのクラスターが発生した梨泰院のクラブは、同性愛者たちが多く訪れることで有名なクラブであったためです。
検査を受けることで「自分が同性愛者ということがバレてしまうかもしれない…」
と思った接触者たちはPCR検査を受けに行くことを避けてしまいました。
この事態を重く見た機関は、5月11日より匿名制のコロナ検査を導入。最初はソウルと一部の地方でのみ行われていましたが、翌12日には韓国全域で導入されることとなりました。
ここから対象者の検査スピードがアップ。約90人がコロナに感染していることが明らかになりました。
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感染経路まとめ
梨泰院のクラブにいた男性A
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同じクラブにいた90名
さきほどご紹介した通り、男性Aがコロナに感染。
その後男性Aが訪れていた梨泰院のクラブで90人を超える感染、つまりは2次感染が起きました。
中でも大きな話題となったのは仁川(インチョン)でのクラスター発生です。
5月9日、塾講師を務める男性Bがコロナに感染したことが判明。
実はこの男性Bは、5月2~3日に例の梨泰院のクラブに訪れていました。
コロナのような症状があったものの、男性Bはその後も塾での授業を通常通り行っていました。
その後5月9日なって、男性Bはようやくコロナの検査を受け、陽性結果を受けました。
はじめはコロナ検査の際に「クラブには行っていない、無職だ」と嘘をついていたものの、結局はそれもバレることに。
男性Bが3日~9日まで塾で授業を行っていたため、その授業に参加していた高校生が感染(3次感染)、さらにはその家族まで感染(4次感染)を招いてしまいました。
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感染経路まとめ
梨泰院のクラブにいた男性A
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同じクラブにいた男性B
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男性Bの授業を受けた高校生
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その高校生の家族
人気の観光地として知られる弘大(ホンデ)でも梨泰院のクラブと関係のある感染者が出ました。
5月8日にコロナの判定を受けた5人は、一緒に弘大エリアの居酒屋やカラオケを訪問していたと明らかになり、
当初は「弘大でもついに新たなクラスター発生か?」と噂されていました。
しかしよくよく調べてみると5人がカラオケボックスを訪れたのと同じ時間帯に
梨泰院のクラブを訪問していた人もそのカラオケボックスに出入りしていたことがわかりました。
ここから弘大でのこの感染も梨泰院のクラブから続く3次感染であることが明らかとなりました。
後程ご紹介しますが、これによりソウルではカラオケ店やクラブが営業停止命令を受けることに。
しかし昼間の弘大などは変わらず人が多いようです。
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感染経路まとめ
梨泰院のクラブに行った男性A
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同じクラブにいて感染した人物
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その人物が行った弘大のカラオケに同時間帯にいた5人
現在この梨泰院クラブを発端とし、韓国では6次感染まで確認されています。(2020年5月27日現在)
6次感染の経路は以下の通りです。
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感染経路まとめ
梨泰院のクラブに行った男性A
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同じ梨泰院のクラブにいた仁川の男性B
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仁川の男性Bの教え子
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その教え子が訪問したカラオケ店に 同じ時間帯に居たカメラマン
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そのカメラマンと接触した同僚
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その同僚の家族
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このようにずるずると感染が続いてしまうのが、コロナの恐ろしいところ。
梨泰院でのコロナ感染を発端に、これからもどこまで続いていくのかは予想できません。
梨泰院のクラブでのコロナ感染拡大が懸念される中、韓国メディア「ディスパッチ」があるスクープを出しました。
それはBTSジョングク、ASTROチャウヌ、NCTジェヒョン、SEVENTEENミンギュの4人が梨泰院を訪れていたというもの。
報道の当時は「全員があの梨泰院のクラブに行った!」
というような間違った情報も流れていましたが、4人が梨泰院を訪れたのは4月25日~26日にかけてのこと。
またコロナのクラスターが発生したクラブにも行っていないとのちに明らかとなりました。
しかし問題となったのは時期とその後のメンバーたちの行動。
例の梨泰院クラブでのコロナが発生後、韓国ではコロナの対策本部が
「4月24日~5月6日まで梨泰院のクラブや飲食店に行った人は、外出を避けること。また自発的に検査を受けてほしい(該当するクラブに行った人は必須)」
と話していました。
つまりアイドル4人達は、外出自粛の対象だったわけです。
しかし一部のメンバーは梨泰院を訪れた後も、音楽番組などの収録に参加していました。
これにより「感染防止を呼び掛ける立場にあるのに…」という世論が強まり、4人ともが批判を受け、さらにそれぞれの所属事務所が謝罪文を出す結果となりました。
ジョングク、チャウヌ、ジェヒョン、ミンギュのいずれもコロナ検査を受けており、5月18日の時点で全員が陰性であったことが分かっています。
4月25日、BTSのジョングク、ASTROのチャウヌ、NCTのジェヒョン、そしてSEVENTEENのミンギュが梨泰院を訪れていたことが明らかになりました。詳しくお伝えします。
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梨泰院のクラブでのクラスター発生により、まず影響を受けたのは学校です。
元々は5月13日より分散登校が予定されていましたが、開始が5月20日に延期。
現在でも高校3年生、中学3年生などを中心に登校が始まりましたが、各地でちらほらと生徒や教師の中で感染者が出るなど難航しています。
また一部企業ではリモートワークの延長も。しかし現在では段々と通常通り通勤する企業も増え始めています。