アップデート : 2022-03-08
韓国のNetflixだけでなく、日本のNetflixでも視聴ランキング1位を記録しているドラマ「未成年裁判」。公開と同時に大きな話題を集め「全話一気に見ちゃった!」という方も多いようです。今回はドラマ「未成年裁判」が人気を集めている理由や見どころ、あらすじや出演者たちについてご紹介していきましょう。
2月25日にNetflixで公開された「未成年裁判(韓国での題名は「少年裁判」)」。
この作品は少年犯罪をテーマにした社会派ドラマですが、「少年犯罪」に特化したドラマというのはこれまでありませんでした。
そのため、公開前から話題を集めており第1話から衝撃的なストーリーがスタート。
少年法を盾に「子供だから許される」と罪から逃れようとする青少年たちですが、その裏には現代の未成年者たちが抱えている悩みなども存在しています。
しかし、これらの問題は韓国だけに限ったことではないため「国や言葉が違うだけで、日本が置かれている状況とよく似ている」という意見も。
さらに上席に対する忖度など「どこの国も同じなんだなぁ」と思わせるシーンが多く、韓国ドラマにあまり興味がないという人々たちも夢中にさせる作品に仕上がっています。
劇中のキムヘスの言葉は、聞けば聞くほど少年たちだけに対する言葉ではないと感じさせられる。
出典: blog.naver.com犯罪者が「未成年である」という理由だけで、処罰が軽減されるということが正しいことなのか考えるきっかけをくれた。
出典: post.naver.com内容がとても重いが、メッセージが現実的。怒りや悲しみなどが込められており、実話が多いためより心が痛くて涙が流れた。
出典: cafe.naver.comこれまでニュースを見て、少年法に疑問を感じなかった人たちにこそ見て欲しい作品。様々な事件で構成されているドラマなので、シーズン2の可能性もありそう。
出典: post.naver.comキムヘスやイソンミンなど演技派俳優たちが勢ぞろいしているため、青少年たちの演技がそのギャップを埋められるか心配だった。しかし、実際には演技がとても上手く最後まで夢中になって視聴していた。
出典: blog.naver.com公開からわずか4日で、全世界ストリーミングトップ7位にランクインした「未成年裁判」。
すでに韓国と日本のNetflixでは連日1位を記録しているほど、大ヒットとなっています。
この作品は少年犯罪をメインとしていますが、裁判での様子は大人たちの心を揺さぶることも。
また、どこか他人事のように思える「少年法」が改めてどのような制度であり、どのような部分が問題なのかを考えるきっかけをくれる作品でもあります。
韓国や日本では「視聴している時に、気が付いたら泣いていた」という反応が多く聞かれ、特にお子さんを持つ親御さんにはかなり響く内容。
一方で、ドラマの演出にダメ出しをする視聴者も多かったようですが、それをカバーしたのが出演者たち。
キムヘスやイソンミンなど名俳優が揃っており、犯罪を犯した青少年たちのリアルすぎる演技に不快感を覚えたという視聴者もいるほどでした。
韓国ドラマ「未成年裁判」の日本からの視聴方法はこちらになります。
地上波:×
Netflix:〇
アマゾンプライム:×
U-NEXT:×
Hulu:×
「未成年裁判」は現在、Netflixでしか視聴することができません。
制作を手掛けているのがNetflixであることから、韓国でも地上波での放送はされておらず、今後もNetflixだけの独占配信となります。
また韓国では18歳以下の青少年観覧不可作品に指定されていますが、日本ではNetflixの加入者なら視聴が可能。
その一方で、かなり残酷で衝撃的なシーンなども多いため苦手なシーンはコマ送りや早送りをするのも良いかと思います。
なお話数は全10話で、公開と同時に一挙配信されています。
ヨンファ地裁少年刑事合議部右陪席判事のシムウンソク(キムヘス)。
未成年者たちにも執拗な審議を求めるエリート判事で、「私はあなたたち(未成年者たち)を嫌悪します」が口癖。
5年前、子供たちがマンションの屋上から遊びでレンガを落とし、その結果愛するひとり息子が死亡したという過去を持っています。
結婚生活では夫の母親からモラハラを受けており、息子の死をきっかけに離婚。
審議の際には被害者の写真を目の前に置き、関わる人々の気持ちを想像しながら裁判に臨んでいく。
ヨンファ地裁少年刑事合議部左陪席判事のチャテジュ(キムムヨル)。
父親からのDV(ドメスティックバイオレンス)に耐えかね、実の父親を殺そうとしていた過去を持っている陪席判事。
ある判事との出会いによって心を入れ替え、大検を受けて裁判官になりました。
未成年者たちに親身に接する性格のため、考えが異なるシムウンソクとは事あるごとに対立。
しかし、とある事件をきっかけに意気投合することに。
自分自身が「更生した少年犯」だったという経験を活かし、多くの青少年たちを善へ導きたいと考えています。
ヨンファ地裁少年刑事合議部部長判事のカンウォンジュン(イソンミン)。
裁判所で22年の経歴を持っているベテラン判事。
序盤はマスコミを通じて自分の名を広め、大きな事件も大まかに処理してしまおうという“偽善的な官僚”の一面を見せていたウォンジュン。
しかし、本当は熱意をもって仕事をしており少年法改正のために5年の歳月をかけてきました。
その後、国会議員となって少年法を改正したいと考え法服を脱いで政界に進出することを決意。
辞職願を提出すると同時に引き受けた最後の事件で、自分の息子が関与していることが発覚。
すでに政界進出が報道されてしまったため、どうにか息子の関与を隠蔽しようとウンソクたちと対立を繰り広げていきます。
ヨンファ地裁少年刑事合議部部長判事のナグニ(イジョンウン)は、カンウォンジュン(イソンミン)の後任判事。
とにかくスピード重視で早く案件を処理しようとし、ウンソクらと対立。
最初は「面倒だから適当に終わらせている」と思われたナグニですが、いつまでも証拠を追い求め捜査し続けることは「遅延された正義」に過ぎないと主張。
常に法理的な判断と迅速な裁判という基本原理にだけ忠実であり「法はあくまでも証拠だけを見る」と訴えてきました。
裁判は判事の裁量によっても左右されるということを考えると、十分な説得力がある主張ですがその結果、事件でもっとも重要視されるべき被害者の心理や加害者の心からの反省を導き出すことができなくなってしまいます。