アップデート : 2022-02-22
皆さんは韓国の放送事故にどんなものがあるか知っていますか?日本と同様に、韓国にも放送事故というものは存在しており、その内容は様々。今回はそんな、韓国で知らない人はいない歴史的かつ衝撃的な放送事故を一挙ご紹介!目を疑うようなものから、笑ってしまうものまで…ぜひチェックしてみてください。
1988年8月4日夜9時、MBC「ニュースデスク」で発生した放送事故。
アナウンサーがソウルの地下鉄料金引き上げのニュースを伝えていると、突然見知らぬ男が乱入。
彼は「耳の中に盗聴装置が入っています!」と何度も主張。
すかさずスタッフが男を引きずり出し事なきを得ますが、ギリギリまで何度も主張を続ける彼の声が映像に記録されています。
実は彼は、耳にサッカーボールが当たって以来耳鳴りが続くことで、被害妄想をこじらせ、耳の中に盗聴器が入っていると思い込んでしまったようです。
韓国では今もなおパロディされるほど、韓国で発生した放送事故の中で最も有名な事件の一つとなりました。
2010年5月27日午前、MBC「グッドモーニング株式市場Q」という番組で発生した放送事故。
番組の第1部を担当していたキャスター、イヘリム。
彼女はいつものようにニュースを伝えていましたが、次第に声が不明瞭になり、放送開始約2分後に失神。
放送画面は急いで資料画面に切り替わり、ヘリムはすぐ病院に運ばれました。
実は彼女は元々風邪を引いて体調が悪い中、無理に出演していたようですが、幸いにも大きな異常はなく1日で退院したそうです。
今では“卒倒アナウンサーイヘリム”と呼ばれることもあるようです。
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2004年7月26日、MBC深夜スペシャル「21Cミルクサイエンス」で起きた放送事故。
キムチョイル博士へのインタビューシーンで、突然「樹立する」という同じ言葉が繰り返され、博士の顔がどんどん大きく淡くなるのを数回繰り返した後、しばらくして次のシーンへ進みます。
深夜帯であったことと、突然の不可解な映像に、トラウマになるほど恐怖心を抱いた方も少なくなかったそうです。
原因は未だに不明ですが、映像エラーか、操作ミスではないかと言われています。
映像をご覧になる際はご注意の上、再生してくださいね。
1983年3月20日、韓国人気歌手ペチョルスがKBSテレビ『若さの行進』に生放送で出演した際に起きた放送事故。
彼がギターを弾きながら、いざ歌おうとマイクに触れた瞬間に感電。
すぐにスタッフが駆け寄り、彼を運び出しますが、会場は一時騒然となりました。
昔は無線マイクの性能が悪く、有線マイクを使っていたのですが、当時の設置状況の問題と、彼の持っているギターとマイクの電位差で感電が起きてしまったようです。
彼の手は大量の血が出るほど大きな傷がつき、痙攣まで起こしていましたが、なんとか一命をとりとめました。
しかし、感電事故後は舞台に立つことがトラウマとなり、30年余り過ぎた現在でもまだ手には大きな傷跡が残っているそうです。
2005年7月30日土曜日、MBC生放送「音楽キャンプ」で韓国のインディーズバンドRuxの公演中に起きた放送事故。
Ruxというバンドの演奏中、バックにいたカウチというバンドのメンバー2人が、楽曲の途中で服を脱ぎ始め、全裸になり性器まで露出。
そのままその映像が全国に放送されてしまいました。
当時韓国ではインディーズバンドの人気が高まっていましたが、これ以降、インディーズバンドに対する悪い偏見が広まることとなり、韓国音楽界の多様性を狭める大きな事件となりました。
当然ながら、番組は打ち切り、性器露出したメンバー2人は公然わいせつ罪と業務妨害罪で、それぞれ懲役10ヵ月と8ヵ月に、執行猶予2年を言い渡されました。
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1999年5月11日夜、とある宗教団体が汝矣島文化放送社屋を襲撃し、放送を強制的に中断させた放送事故。
当時、ある宗教団体の教祖の素行が問題視されており、この宗教団体と教祖の実態を暴露する番組の特集を組んだMBC。
それが理由で教徒たちから反感を買い、大きな暴動事件へ発展してしまったのです。
放送当日夜10時30分から、約2,000人余りの教徒たちがMBC汝矣島の社屋前に押し寄せました。
また、そのうち200人余りが放送局に侵入し、機材の破壊やスタッフたちへの暴行など、教祖を守る一心での暴動が続きました。
最終的には警察に取り押さえられ、副牧師や一部教徒たちは起訴されました。
2001年に、ケーブル放送韓国経済テレビで発生した放送事故。
出演者は韓国国家経済について真剣に話をしていたのですが、出演者の目の下に、どこからどこからともなく現れたハエがとまり、思わず吹き出してしまいます。
何とか場をおさめようと、「国の経済を話しているのにハエがとまってしまいました。」というのですが、結局は2人ともツボにはまってしまい、笑いがこらえられなくなってしまいます。
放送の後、担当プロデューサーには「あなたち…私と一緒に死のう」と言われたとか。
出演者は5年の出演禁止が渡されたという噂もありましたが、実際はなんの不利益もなかったそうです。
クスッと笑ってしまう、伝説の放送事故でした。
ここまで伝説とも言われている韓国の放送事故をご紹介しました。
日本にもさまざまな放送事故がありますが、韓国の放送事故はなかなか見る機会がないので新鮮ですよね。
放送事故を機に放送ルールや、社会環境がかわってしまったものもあります。
ぜひ、韓国の歴史と合わせてご覧になってみてはいかがでしょうか?
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