アップデート : 2021-11-21
元々は韓国と同じ国だったのに、謎に包まれた国「北朝鮮」。「愛の不時着」キッカケで興味を持った方も多いのでは?そんな北朝鮮の知られざる真実が描かれた映画が、なんとネトフリに登場!韓国の歴史や文化に興味がある方必見★映画「トゥルーノース」の見所をまとめてみました!
今年の夏に映画館で公開され、11月3日からNetflixでも配信が開始されたアニメーション映画「トゥルーノース」。
様々な国際映画祭でも賞を獲るなど、世界中で話題になった作品なんです!
どんな内容かというと、北朝鮮の政治犯強制収容所に生きる家族を描いた物語。
収容体験をもつ脱北者や元看守などへのインタビューを基に、今まで中々知ることのできなかった北朝鮮の現状が細かく描かれた衝撃作品となっています。
韓国好きなら特に観てほしい、昔は韓国と同じ国だった北朝鮮という国の知られざる現状を描いた作品です!
絶望の淵で、人は「生きる意味」を見つけられるのか? 1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民した家族の物語。平壌で幸せに暮らすパク一家は、父の失踪後、家族全員 が突如悪名高き政治犯強制収容所に送還されてしまう。過酷な生存競争の中、主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失い他者を欺く一方、母と妹は人間性を失わず倫理的に生きようとする。そんなある日、愛する家族を失うことがキッカケとなり、ヨハンは絶望の淵で「人は何故生きるのか」その意味を探究し始める。やがてヨハンの戦いは他の収監者を巻き込み、収容所内で小さな革命の狼煙が上がる。
出典: true-north.jp北朝鮮がどうやって建国されたのか、日本との関係性など、意外と知らない方も多いのでは?
映画を更に楽しむために、簡単に歴史についてご紹介します!
遡ること朝鮮時代末期、中国から完全に独立した国家として国号を「大韓帝国」に改称した李氏朝鮮。
しかしそれからまもなくして、日本の統治が始まり、1910年には名実ともに日本の植民地となってしまいます。
それから35年続いた日本統治は、第二次世界大戦で日本が降伏したことによって終了しますが、なんとそこでソ連とアメリカが朝鮮半島の奪い合いに。
結局は、北緯38度線をはさみ両国に占領される形になってしまいました。
そこでソ連に占領された北朝鮮は、1948年9月6日に金日成首相の下、朝鮮民主主義人民共和国を建国したのでした。
実は、もともとは日本に住んでいたものの南北分断後に北朝鮮に渡った在日朝鮮人も多くいるんです。
それが「在日朝鮮人の帰還事業」と呼ばれるもので、なんと1950年代から1984年という長い期間に渡って行われたと言います。
その背景としては、在日朝鮮人への生活保護負担や、犯罪率などを理由に在日朝鮮人の大量帰国を検討し始めた日本側と、日朝国交正常化のきっかけにもしたかった北朝鮮側の思惑がありました。
ちなみに当時の韓国は、戦後の復興が遅れていたこともあり、在日朝鮮人の受け入れには消極的でした。
当時、日本での生活が苦しかった在日朝鮮人にとって、まだ戦後の復興が進まない韓国よりも、「地上の楽園」と呼ばれていた北朝鮮へ憧れる人も多く、そこで多くの帰国希望者が北朝鮮に渡ったと言われています。
今回紹介した「トゥルーノース」や、皆さんご存知「愛の不時着」以外にも、意外と北朝鮮が題材になっているドラマや映画って多いんです!!
数多くの作品がありますが、今回はNetflixでみれる作品に絞ってご紹介します!
北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢と、北朝鮮エリート軍人のラブストーリーを描き、日本でも大ブームとなったドラマ「愛の不時着」。
北朝鮮の要素を取り入れたドラマや映画は数多くありますが、ドラマの舞台がほとんど北朝鮮で、一般市民の生活の様子まで作品に取り入れているのが新鮮。
ちなみに、実際の脱北者で、韓国で女優、タレント活動を行っているキムアラもゲスト出演しています!
関連情報:
ドラマ前半部分のみですが、北朝鮮が舞台のシーンも登場する南北の陰謀×医療要素を取り入れた新感覚医療ドラマ「ドクター異邦人」。
韓国で生まれながらも、北朝鮮で育った医大生フンは、結婚を約束した恋人がいましたが彼女は収容所に連行されることに。
それから数年が経ち、韓国に亡命したフンはかつての恋人に似た女性を発見し、その後韓国を舞台に広がるストーリー。
現実味に欠ける部分もありますが、北朝鮮での医大生など、なかなか珍しい題材を使った作品。
関連情報:
北朝鮮のクーデターにより第二次朝鮮戦争即発の危機に陥った朝鮮半島にて、戦争を阻止すべく奮闘するチョルという同じ名前をもつ北朝鮮の元エリート工作員と、韓国の外交安保主席の友情と戦いを描いたサスペンス・アクション!
実際に現在でも韓国と北朝鮮は休戦中で、いつこんな事態が起こっても決しておかしくはないのだと考えさせられる作品。
ちなみに本作でよく出てくる「1号」という呼び名は、北朝鮮では最高指導者を表す言葉。
またメインキャストは同じで、2作目も制作されており、1作目とは国籍を反転させたキャスティングというのも気になるところです!