アップデート : 2022-07-31
最近よく聞く「MZ世代」という言葉!みなさんはMZ世代がなんなのか、知っていますか?今回は、日本でよく言われるZ世代とも違いや、韓国のMZ世代の特徴、MZ世代が抱える社会問題などを詳しくご紹介!ぜひ日本との違いや共通点を見つけてみてくださいね。
最近、韓国情報を見ていたら「MZ世代」という文字をよく目にする…という方も少なくないのではないでしょうか?
みなさんは「MZ世代」が何なのかご存じですか?
日本でいう「Z世代」とは別物なのでしょうか?
今回は、韓国の「MZ世代」とは何なのか、日本との違いや、MZ世代が抱える社会問題など、「MZ世代」に関する情報を徹底解説します!
以前から企業などを中心に「X世代」「Y世代」「Z世代」といった、世代を区別するための俗称が、世界的に使われていました。
1965~1980年頃に生まれた「X世代」。
1981~1996年頃に生まれた「Y世代」。
Y世代は、2000年という新世紀に社会進出を迎えるという意味で「ミレニアル世代」とも呼ばれています。
そして、1997年以降に生まれた、デジタルネイティブな「Z世代」。
Z世代は、SNSやスマホといったツールがY世代に比べより身近で、一説によると“1日にスマホを使用する時間が、Y世代より2時間以上多い”という結果もでているようです。
また、そうした情報過多の環境にあるため、自分に必要な情報や、価値観にあったものだけを取捨選択する傾向が強い世代とも言われています。
では、最近韓国情報でよく見る「MZ世代」とはなんでしょうか?
「MZ世代」とは、とある韓国企業が出版した本に登場した、「ミレニアル世代」と「Z世代」を合わせて作った造語です。
その本が出版されて以降、マーケティング目的などで若年層を指す「MZ世代」という単語が、あちこちで使われるようになりました。
そのため、韓国でいう「MZ世代」は日本の「Z世代」に比べて広義的で、主に1981~2010年までに生まれた人の事を指します。
しかし、現実的には最近の10~20代を指すことが多く、日本のZ世代とほぼ同義と思っていいでしょう。
また、「MZ世代」という単語は韓国のみで使用されているため、日本や諸外国で使用されることは、ほぼありません。
「ミレニアル世代」と「Z世代」の2世代を合わせた「MZ世代」ですが、彼らの特徴は「Z世代」とほぼ共通しています。
SNSやインターネットに精通している、個人の価値観を尊重し、アイデンティティを大切にする、コロナなどの不安定な社会環境の経験から、未来よりも現在を大切にする、といった特徴がみられます。
また、そういった特徴と合わせて、自分の意志や信念を消費行動などに移す「Meaning Out」や、一度だけの人生(You Only Look Once)、“今”を幸せに生きようというモットーを持った「ヨロ族(욜로족)」などといった、「MZ世代」ならではの言葉も普及しました。
日本という立場から見ていると、各方面で急成長を果たしている韓国ですが、韓国にもさまざまな社会問題が存在しています。
以前韓国には、社会的・経済的抑圧から、恋愛・結婚・出産を放棄せざるを得ない「3放世代」という言葉がありました。
さらに家や人間関係まで諦めなければならない「5放世代」、夢や希望も持てない「7放世代」という単語まで生まれ、2015年には、全てを諦めなければならない「N放世代」という言葉が誕生しました。
もともと2015年ごろの就職難から生まれた言葉でしたが、コロナを含む現在の不安定な社会情勢から、「MZ世代」を中心とする若者の間で、いま再び“すべてを諦める”層が増えてきているようです。
こうした「MZ世代」が抱える重圧は、数字となって表れ始めています。
それが一番顕著に現れているのが、韓国の出生率です。
日本同様もともと下降気味であった韓国の出生率ですが、2018年にはついに妊婦一人当たり0.89人という0人を下る結果に。
同年の日本が1.42人であることからも、その深刻さが伺えます。
2022年現在の韓国の出生率は0.86人を記録し、4月から6月までの出生児は過去最低の7万人以下という結果になりました。
最近あるオンラインコミュニティサイトで、「正直な年休理由」という題名の文が話題になりました。
人事課の職員だという文の作成者は、会社の年休取得理由に「誕生日パーティー」と書いたMZ世代の職員とのエピソードを共有しました。
理由を明確に書けと言ったら「これより明確な理由がありますか?」と反論されたそう。
これに対し、ある会社員コミュニティでは年休理由で誕生日パーティーを書くことが問題になると思うかというアンケート調査も行われました。
246人の参加者の中で、93.1%(229人)は「問題がない」と答え、6.9%(13人)は「問題がある」と答えたそう。
率直な意見を述べるMZ世代が増えて売るなかで、ジェネレーションギャップを感じる人が多いようですね。
過度な業務負担と夜勤にも声を出せなかった以前の世代とは異なり、MZ世代は不満があっても我慢しない傾向にあります。
このようなMZ世代をめぐって、「最近の子たちは仕事に対する情熱がない」という声も上がっています。
MZ世代は、韓国経済の成長期に生まれ、不自由なく育った世代と呼ばれています。
しかし、彼らも経済危機を経て安定した家庭が崩れ、就職に対する努力が報われない経験をしたことも。
このような不確実性の中で育ったMZ世代は、一つの職場で定年まで働く概念が無いようです。
そのため「会社」よりは自分自身と自分の未来に忠誠を尽くす特徴があります。
MZ世代は、恋愛相手を探すのに自己申告型診断テストMBTIを活用するのが主要になりつつあります。
無駄なエネルギーを使わずに、MBTIを通じて自分に合う人を選んだ方が効率的という意見が多く見られます。
また、MBTIのタイプ別におすすめの旅行先やビールを販売したり、求人サイトにまでも特定のMBTIを記載するケースまで!
16タイプのMBTIで何事も判断するのは、良い機会を逃すこともありそうですね。。。
関連情報:
ここまで韓国のMZ世代についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
新しい価値観や、技術的・文化的発展が広がる一方で、次期韓国を担うMZ世代たちには、大きな課題も待ち受けています。
しかし、それは韓国だけではありません。
これを機に、さまざまな視点から韓国、そして日本を見つめてみてはいかがでしょうか?