まだ若いのに高級車に乗っているK-POPアイドル。
颯爽と運転するK-POPアイドル。
ただでさえカッコいいのに2倍も3倍も素敵!!
今日は彼らと悶絶ドライブデートに出かけちゃいませんか?
あなただけのための最高の彼氏。
とっておきのデートと甘いセリフをご用意致しました。
今日はNU'ESTとミニョンとドライブデート。
ミニョンはいつだって紳士。
今日だって小さな可愛いブーケを持って家まで迎えに来てくれた。
当然のようにドアを開けて車に乗せてくれるとシートベルトまでかけてくれる。
ミニョン『お腹空いてる?一応フレンチのレストラン予約しといたんだ』
ハンドルを握る横顔はまるで王子様。
いまだにこんなカッコよくて完璧な人が彼氏だなんて自分でも信じられない。
ミニョン『どうしたの?フレンチやだ?いいんだよ、キャンセルして君の好きなとこ行ったって』
そうじゃなくて。
無言で首を横に振るしかできない私の方を見てミニョンが真顔で言う。
ミニョン『俺、とにかく君を喜ばせたいんだ』
女友達と遊んだ帰り道。
地下鉄の駅まで歩き麻生とした途端。
突然Uターンして来て隣に止まった黒いベンツ。
窓が開くと練習着に上着を引っかけた姿のジョングクが顔を出す。
ジョングク『ヌナ、乗って!』
私『え?だって今日練習があるし忙しいって言ってたでしょ……』
ジョングク『いいから、早く乗って』
強引なジョングクに言われるがまま助手席に乗ると。
車はスピードを上げて走り出した。
ジョングク『遅くなるなら迎えに行くってラインしたのに見なかった?』
ずっと無言だったジョングクがちょっと怒ったように言う。
私『ごめん、見てないや。今日は連絡こないと思ってて……』
ジョングク『急に空いてる時間が出来たからさ——』
ジョングクは路肩に車を止めると、ぎゅっと私の手を握って言った。
ジョングク『俺、空いてる時間はいつもヌナに会いたいんだよ』
待ち合わせのカフェテリアの前。
イタリアの高級車マセラティが止まるとイトゥクオッパが下りてきた。
仕立てのいいコートに完璧なスタイル。
テラス席にいた客が一斉に注目する。
あれがスターのオーラ。
まさしく次元の違うカッコよさだ。
イトゥクオッパが私を見つける。
綺麗な薄い唇が笑みを作って白い綺麗な歯がのぞいた。
イトゥク『待たせてごめん。かなり時間押しちゃった。行こうか』
近くにいた店員さんを呼びすぐに清算を済ませると。
イトゥクオッパはマセラティの助手席に私を乗せてくれる。
運転席に乗り込みようやくサングラスを外したオッパ。
イトゥク『今日随分派手な格好で着たと思ったでしょ?』
バックミラーに自分の姿を映すと屈託なく笑った。
イトゥク『早く君に会いたくて。撮影してた服のまま——全部買い取って来ちゃったんだ』
異様に目立つ高級車が。
何の変哲もない早朝の住宅街の一角にポツンと止まってる。
チャンミンオッパのポルシェだってすぐに分かる。
私『え?こんな時間にどうしたの?』
まだ部屋着のままゴミ捨てに出た私が駆け寄ると。
悪戯な笑みを浮かべたチャンミンオッパが
チャンミン『ドライブ行くの1人じゃつまんないから付き合えよ』
こんな時間、既にパリッとしたシャツを着て。
眩しいほどのオーラを放って運転席に座っていた。
私『だって私まだ着替えてもないし……すっぴんだし無理だよ!』
この格好のまま彼が運転するポルシェの助手席に乗れって?
何かの罰ゲームなの?
チャンミン『大丈夫。車から降りなきゃ俺しか見ないんだから、早く乗って』
最もらしく言うとチャンミンオッパは尻込みする私を車に引き込んでしまう。
チャンミン『てか、可愛いよ。ダサいジャージですっぴんでも。俺の彼女は誰より可愛い』
幼馴染だったジンが世界的に活躍しているアイドルグループのメンバーだって知ったのはつい最近。
私は世間のニュースに疎いから。
でもまさか。
久しぶりの再会の場にランボルギーニが現れるとは思ってもみなかった。
ジン『久しぶり。いい車でしょ?』
私『本当にびっくりした。乗っていいの?』
ジン『もちろん。そのために来たんだからさ』
ジンは昔と何にも変わらない。
優しくて紳士でちょっと天然っぽいところも。
昔話に花を咲かせていると。
ジン『覚えてる?俺がアイドルとして成功したら君をお嫁さんにするって言ってたの』
ハンドルを握っていたジンがふとこっちを見て目を細める。
心臓がドキンと跳ねる。
私『覚えてるよ……でもまさか本気で……?』
信号が赤に変わる。
ハンドルを握っていたジンの手が私の頬に触れる。
ジン『もちろん。言ったでしょ。その為に来たんだって』
白のBMWに乗って颯爽と現れたテミン。
いつも忙しくて寂しい思いをさせてるからって。
今日は彼がすべてデートのプランを立てるって言ってくれた日。
テミン『お待たせ』
車から降りてきたテミンはまるでステージに立つみたいに素敵なスーツ姿。
テミン『まずは君が見たいって言ってた美術展に行こう。それから君が食べたいって言ってたショコラティエの店に行って、それから君の好きなブティックで好きな服をプレゼントするよ。それから——』
私『ちょ、ちょ、ちょっと待って……』
慌てて制止する私にテミンは首を傾げる。
私『それじゃあ全部私のしたいことだけになっちゃうよ?』
テミン『知ってるよ』
テミンは私を助手席に導いて行く。
助手席には私が一番好きなピンクのバラの花束が乗っている。
テミン『今日は君のための1日なんだ。それに——僕は彼氏としてそれが嬉しい』
テミンは本当に優しい笑顔で私を助手席に座らせると。
そっとバラの花束を渡してくれた。
ミョンス『僕の運転、上手くなったと思わない?』
ミョンスがドラマの撮影のために免許を取って早数年。
それから車で迎えに来てくれることも多くなり。
今日もドライブデートの帰りに彼が嬉しいそうに聞いてくる。
私『うん。最初は危かったもんね。後発進に憧れてたしね』
ミョンス『あはは!よく覚えてんねー』
めちゃくちゃイケメンなのに。
こんなふんわりした性格のミョンスが私は大好き。
ミョンス『このまま帰る?それとも家、寄ってく?』
私 『え……?』
ミョンス『正直、まだ帰したくない』
でも結構強引で男らしいところもあって。
ミョンス『実は家に賞味期限今日までのでっかいピザがあるんだよー。ねえお願い半分食べて行ってくれない?』
でもやっぱりミョンスはミョンスで。
私『分かった。食べたら帰るね』
ミョンス『やったー。食べたら送ってくよ』
いつまでたっても私は振り回されっぱなし。
ベッキョンと初めてドライブデートした日。
私の目を釘付けにしたのはハンドルを握るあまりにも綺麗な手だった。
ベッキョン『だからさ、次の新曲で――っておい、聞いてる?』
私『ああ、ごめん。聞いてる、聞いてる』
右にカーブする手。
ギアを握る長い指。
時折小さくリズムを刻む指先。
ベッキョン『嘘だ。また俺の手、見てたでしょ?』
そして急に私の手を掴むその綺麗な手が。
私『見てないよ……いや見てるけど、話も聞いてる』
ベッキョン『なんかさー、自分の手に嫉妬するってのも変なんだけど。俺の手ばっか見てないでちゃんと俺のことも見てよ』
私『ごめん……』
ベッキョンは私を完璧な手フェチにしてしまった。
ベッキョン『約束ね。指切りげんまん……やっぱしない!』
私『え?!』
ベッキョン『だってまた俺の手ばっか得するもん!!』
いやいや。
そういう考え方もどうよ……。
道端でヒールが折れて困っていたところ。
通りがかりのBMWに乗ったお兄さんが助けてくれた。
その時恥ずかしながら泥酔していた私は。
まさかそれがEXOのカイだとも知らず連絡先を交換してたのだ。
でお礼がしたいからと彼に電話するとやってきたのがまさかの。
トップアイドルのカイだったわけで……。
カイ『お礼なんかいいからちょっとドライブでも付き合ってよ』
気晴らしがしたいという恩人の願いを無碍にも出来ず。
私はあの超絶イケメン、セクシーダンサーの助手席に乗せて頂いている。
私『あの私……この前酔ってなんか変なことしなかったですか……?』
おそるおそるずっと気になっていたことを聞いてみる。
カイ『したよ。EXOよりSHINeeが好きだって叫んだ』
うぉぉぉぉ……助けてもらった上に私そんな失礼なこと!!
カイ『で、テミンの振り付け踊って見せてくれた』
私『な……なんですって!?』
おまけにそんな恥ずかしいことまで……。
カイは思い出したようにしばらく笑い転げると言った。
カイ『そん時だよ、俺、この子のこと本気で好きになるかもって思ったんだ』