多くの日本人が抱える疑問。
それは、大好きと愛してるは何が違うのか!?
韓国語では、大好きと愛してるはニュアンスがかなり違います。
大好き(マーニ チョアヘヨ)を使うのは、食べ物や趣味、動物など。
好きか?嫌いか?の比較で使われることが多いです。
(例)
저는 고양이보다 강아지를 더 좋아해요.
チョヌン コヤンイボダ カンアジルル ト チョアヘヨ
私は猫より犬がもっと好きです。
これに対して愛してるは、愛する人、愛する家族、愛する物(心から大切にしているもの、貴重で手放し難いもの)に使います。
日本語では物に対して愛してるをあまり使いませんので少し違和感がありますが、例えばこのような例があります。
(例)
저는 이 오토바이를 사랑합니다.
チョヌン イ オトバイルル サランハムニダ
私はこのオートバイを愛しています(大切にしています)。
この2つの違いを難しくさせる原因は、韓国語の愛してるの範囲が日本語より広いからです。
日本語で愛してるはかなり重い表現なので、あまり使うことはありません。
使ったとしても、彼氏彼女や夫婦の間柄がほとんどです。
でも愛してるの対象範囲が広い韓国語では、友達や先輩後輩、先生、さらには不特定多数にまで使うことができます。
もちろん人に対しても好き(チョアヘヨ)を使うことができますが、心から大切にしているものとは違う次元で話すことが多いです。
場合によっては、あまり心がこもってない印象を与えることもあります。
愛してるはもっと具体的で、範囲が狭く深い情の表れなのです。
(例)
나는 직장 동료를 좋아해.
ナヌン ジクチャン ドンリョルル チョアヘ
私は会社の同僚が好き。
本当に大切な人には、愛してるを使いましょう!
彼氏や夫に対しては特に可愛く言うと、もっと効果的。
愛おしさが溢れる言い方を練習しましょう!
ポイントは、声!
愛情をたっぷり込めて可愛い声で
サランヘ〜♡
と伝えましょう。
表情は満面の笑みで。
手を頬に当てたりお願いポーズをしたりしても可愛らしさが増します!
彼氏や夫はキュンとするはずです♡
韓国で好まれるのが、愛嬌(애교)!
日本人からすると失笑するほどややぶりっ子に感じられますが、韓国ではあまり悪い印象はありません。
むしろ無表情で近寄りがたい人より、愛嬌がある方が男女ともに可愛がられます。
最初は少し恥ずかしくても、この愛嬌をプラスすると完璧なサランヘ〜♡をマスターできますよ!
釜山は韓国の南東に位置し、慶尚道と呼ばれる地域。
もともと愛嬌があまりなく、韓国の中でも直球で言いたいことを伝える地域性として有名です。
そんな釜山には方言があり、標準語よりイントネーションが強く単語一つひとつを相手に投げるような話し方が特徴です。
釜山の方言では語尾に
〜데이
デイ
〜だよ
をつけます。
愛してるはこのようになります。
사랑한데이
サランハンデイ
愛してるよ
釜山では愛情を込めて、というよりは
言葉を相手に投げるように言ってみましょう。
「サランハンデイ」
釜山出身カンダニエルの方言バージョンを聞いてみましょう♡
ぶっきらぼうな言い方ですが、もっと魅力的に感じますね!!
韓国には、愛してる、愛を使った若者言葉や新造語もたくさんあります。
意味:최고로 사랑함(チェゴロ サランハム)最高に愛してるの略語。
その次に愛してるは、
차애(チャエ)次愛
と言います。
例:최애 화장품
チェエ ファジャンプム
最高に愛してる(大好きな、貴重な)化粧品
意味:금방 사랑에 빠지는 사람(クムバン サランエ パジヌン サラム)すぐ人を好きになってしまう人の略語。
異性を見ると、すぐひと目惚れしてしまう人のことを指します。
例:내 친구는 금사빠라서 남자친구가 자주 바뀌어요.
ネ チングヌン クムサッパラソ ナムジャチングガ ジャジュ パッキョヨ
私の友達はすぐ人を好きになってしまうから、彼氏がしょっちゅう変わるんです。
意味:愛してる
文字を上下逆さにして読んでみましょう。
サ…ラン…ヘ
사랑해になっていますね!!
これはハングルならではのおもしろい書き方なので、SNSで使ってみるといいかもしれません。
感情表現が豊かな韓国では、愛してるにももっといろいろな表現があります。
まるごと覚えるとすぐに使えますよ〜。
하늘만큼 땅만큼 사랑해.
ハヌルマンクム タンマンクム サランヘ
天ほど地ほど愛してる
それだけ愛するスケールが大きいことを表したいときに使います。
죽을만큼 사랑합니다.
チュグルマンクム サランハムニダ
死ぬほど愛しています。
韓国ドラマでよく出てきそうな表現ですね!
日本語にすると重たい…と感じるかもしれませんが、韓国人はすらっと言ってしまいます。
당신을 본 순간 사랑에 빠졌어요.
タンシヌル ボンスンガン サランエ パジョッソヨ
あなたを見た瞬間恋に落ちました。
昭和を感じさせるような言い回しですが、アツい告白にはピッタリの表現ですね!