ピルとは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類の女性ホルモンを主成分とした、男性ホルモンの働きを抑えるホルモン剤です。
1シート21錠で、毎日1回1錠を同じ時間帯に服用し、体内のホルモンバランスを整えることで、生理周期が28日になります。
主に避妊や生理痛の改善、生理の時期を調整する目的で服用されます。
一般的に飲まれているのは、比較的副作用が少ない低容量ピルで、日本では産婦人科を受診し、処方してもらう必要があります。
避妊や生理不順の改善の他に、ホルモンバランスの乱れが原因の肌荒れも改善されることでも有名です。
また生理痛がひどい方や生理不順の方は、ピルを飲むことで子宮の負担を減らすことができる為、妊娠を希望する時まで、子宮を良い状態で整えておくができます。
但し避妊効果は服用期間だけのものなので、ピルを飲むと妊娠しずらくなる訳ではありませんので、注意です。
韓国では、処方箋なしで低容量ピルを購入できることはご存知でしょうか?
※韓国語ではピルのことを、避妊薬(ピイムニャク/피임약)と言います。
日本で低容量ピルを購入するには、婦人科に行く必要があります。
さらに1シート3,000円程度と高価で、手間と価格が負担になる為、世界の中でもピルの普及率が低いと言われています。
また、避妊以外のピルの効果について広く知られていないこともあり、ピルを飲むことに少し抵抗がある方も多い様です。
一方韓国では、薬局で1シート8,000〜10,000ウォン(約800〜1,000円)で購入できるということもあり、日本よりもピルが身近な存在です^^
低容量ピルのスタイリッシュなCMも放送されている為、効果についても広く知られており、購入する際に薬局で人の目が気になることもありません。
日本で処方されているピルと比べて違いがあるか、気になりますよね。
今回は、薬局で購入できる低容量ピルを紹介します!
それぞれエチニルエストラジオールというエストロゲンの種類は同じですが、含有量が違います。
人によって合うものが違う為、ニキビなどの皮膚トラブルや服用中の薬があれば、英語や韓国語で伝えて相談してみてくださいね^^
韓国で第2世代と呼ばれている低容量ピルで、レボノルゲストパラレル成分のものです。
にきび、多毛症などのアンドロゲンの副作用が現れることがありますが、血栓発生の危険性が低いと言われています。
写真左上のエイリスや右下のミニボラなどが有名です。
韓国で第3世代と呼ばれている低容量ピルで、カニストデン、デソゲストレル成分のものです。
にきび、多毛症などのアンドロゲンの副作用が低いと言われており、写真右上のモシロンや左下のメリアン、マイボラなどが有名です。
実際のモシロンのパッケージです^^
箱を開けると、説明書とビニールで包装された状態の低容量ピルが入っています。
説明書はすべて韓国語表記の為、気になることは薬局で聞いておきましょう!
飲み始めた曜日から初めて、21錠を飲み終わり7日で生理が来る様になっています。
曜日は英語表記もある為、安心です^^
飲み始めるタイミングは、基本的には生理が始まって5日以内ですが、それ以外のタイミングでも可能です。
その場合は、妊娠していないことの確認と、1週間は他の避妊法を併用する必要があります。
アフターピル(韓国語ではサフピイムニャク/사후 피임약)とは、性行為の際に避妊に失敗した場合など、望まない妊娠を避ける為の緊急避妊ピルのことです。
性行為後、72時間以内に飲む必要があり、避妊成功率は99.9%以上と言われています。
低容量ピルと同じ様に安全ではありますが、気分が悪くなるなど、副作用があることもあります。
アフターピルは韓国でも処方箋が必要で、産婦人科を受診する必要があります。
アフターピルは1シートでだいたい15,000〜30,000ウォン(1,500〜3,000円)ほど。
医療機関によりますが、日本に比べるとかなり低い価格設定の様です。
婦人科だけでなく、内科などでも処方は可能です。
アフターピルは代理処方が禁止されている為、必ず女性本人が病院を受診する必要がありますので、注意してください。
日本人が韓国の病院にかかるとなると1番心配なのは、韓国語が通じるかどうかですよね。
在韓日本大使館のホームページに、日本語が通じる韓国の病院が掲載されているので、参考にしてみてください^^
日本ではまだ認可されていませんが、韓国ではインプラノンという、腕の皮下に挿入するタイプの避妊方法もあります。
直径2mm・長さは4cmで、少しずつピルと同じ成分のホルモンが放出されることによって、排卵を抑制して避妊効果を発揮するというものです。
効果は約3年間で、避妊の成功率も98%と高く、取り出せばすぐに妊娠可能なんだそう。
施術は病院にもよりますが、350,000ウォン(35,000円)ほど。