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【韓国コロナ】コロナ禍で選挙?!過去16年間で最高投票率を記録した韓国選挙

アップデート : 2020-05-15

新型コロナウイルスが流行の中、韓国は選挙を実施。なんと過去16年間で最高投票率を叩き出しました。感染拡大を防ぐために取られた、投票所での対策や、感染者・隔離者への投票処置は一体どのように行われたのか気になりますよね?選挙後の様子も含め、分かりやすく解説します!

世界が驚いた?コロナ禍での選挙!

韓国では今年から満18歳以上から投票が可能。

 

投票可能年齢が変わったということもあり、大きな注目を集めていた今回の選挙。

 

韓国政府が選挙をすると発表した際、世界では「わざわざコロナの中でしなくても…」という声が上がっていました。

 

人が多く集まりやすくなってしまう選挙。いったいどうやって行ったのでしょうか?

 

コロナウイルスが流行する中で、行われた韓国の投票の様子をお伝えします!

コロナなのに投票率は過去最高だった?

コロナウイルスで外出が難しい状況の人も多い中、選挙の投票率は非常に高いものとなりました。

 

中でも、事前投票率は、歴代最高である26.69%を記録!

 

当日投票できなくても、事前投票で選挙に参加した人が多かったということが分かります。

 

全体の投票率は66.2%となり、これまた28年ぶりの最高数値!

 

コロナの影響を受けることなく、国民の多くが投票することができたようです。

投票所のコロナ予防対策はどうしたの?

高い投票率を記録した今回の韓国の選挙。

 

多くの人が集まる投票所ではどのようなコロナ対策が行われていたのでしょうか?

 

全国約14000箇所あるすべての投票所では、消毒を中心にさまざまな感染予防対策がとられました。


 例えば、不特定多数の手に触れるペンなどは、随時消毒。

 

投票に来た人には、マスクの着用と発熱チェックが義務付けられました。

 

他にも、

 

・消毒液で手を消毒

・ビニール手袋着用

・投票所内/外では他人と1mの間隔を置くこと

・投票所内/外では不必要な対話は避けること

・可能なかぎり子供は連れてこない

・投票所へ行く前/行った後は30秒以上手洗い

 

などの対策を実施。

 

コロナ感染予防のため、このような徹底的な対策のもと投票が行われていたんです。

発熱(37.5度以上)および呼吸器症状が見られた場合は?

発熱があった場合や、咳などの呼吸器症状がある場合の投票はどうなるのでしょうか?

 

37.5度以上の熱が確認されたり、呼吸器症状のある人は臨時投票ブースへと移動。

 

 他の投票者とは隔離された状態で、投票することになります。

 

感染の可能性がある人と、場所を分けることで、対策がとられました。

隔離中の人は投票ができないの?

コロナに感染している、もしくは感染の可能性がある人は、隔離対象となります。

 

隔離中の人は、症状があるかないかで、投票できるかどうかが決定されました。

 

発熱やコロナの症状が見られる隔離対象者は、投票NG!

 

症状が見られない隔離対象者は、申請を行った上で投票が可能でした。

 

隔離対象者が参加する投票所で対応する係員は、保健用マスクと手袋、レベルDの防護服を必ず着用し、対応にあたりました。

 

ちなみにこんな決まりも…!

 

・投票所へ行く前、投票から帰ってきた直後は自宅隔離アプリで申告を必ずしなければならない

・外部ではマスクは必須

・投票所訪問時は携帯のGPSをオンにする

・他の人と接触せずすぐに家に帰ること

・投票所へ行くには徒歩もしくは自家用車のみ

・投票所に着いたら他の人との接触を最小化するため別途用意された場所で待機し、他の有権者の投票が終わった後に投票が可能

・隔離対象者の外出許可時間は午後5時20分から19時まで

 

外出許可の時間まで決められるとは…

 

「帰りにアメリカーノ1杯!」なんてできませんね。

 

ちなみに決まりに違反した場合は、1年以下の懲役もしくは1千万ウォン以下の罰金だったんです。

生活治療センターでも事前投票所を設置

海外からの帰国者などの隔離対象者や、医療陣が過ごしている全国8箇所の生活治療センターでも、今回は特別に事前投票所を設置。

 

ソウルでは8か所設置されていたようです。

 

センターごとに異なりますが、1日4~5時間程度投票のために開けられていたのだとか。

 

最前線で戦う医療陣も、選挙に参加し投票できるよう工夫されていたのですね。

 

このようにセンター内に設けられた事前投票所が、今回の高い事前投票率に繋がったといえるでしょう。

入院中の患者の場合は郵送でも投票OK

病院に入院中であったり、動くことが難しい有権者には、郵送での投票を可能に!

 

郵送投票は決まった期間中の申請が必須とはなりますが、外出することなく投票を行うことができました。

 

この対策のおかげで体が弱く感染リスクの高い人が、投票のために外に出てコロナに感染してしまう...ということがかなり防げたのではないでしょうか。

 

外に出ることが難しい有権者の選挙権も、しっかり守れる対策ですね。

投票後、コロナ感染は広まっていないの?

コロナ流行の中行われた投票ということもあり、その後のコロナ感染の拡大が懸念されていました。

 

しかし4月15日の投票以降、新たな感染者数は20人。

 

感染者の拡大は抑えられています。

 

さらにはその後も、新たな感染者10人を下回る日が続いており、韓国はコロナ収束に向かっているといわれています。

 

(5月8日より梨泰院クラブでの感染は起きていますが…この選挙との直接的な関係は無いと言えるでしょう。)

 

心配されていた、投票所での集団感染や感染拡大は回避できたようです。

 

投票率の高さを見ても分かる通り、投票所には多くの人が訪れました。

 

不特定多数の人が集まる中でこれだけ感染が抑えられたのは、徹底した対策を行った結果なのではないでしょうか。

まとめ

コロナウイルスが流行している中で行われた、韓国の選挙について解説しました!

 

異例の状況の中、柔軟に対応して、国民が投票できるよう配慮していたのが分かります。

 

これからも韓国のコロナ対策に注目ですね!

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