アップデート : 2020-02-28
韓国では、以前から日本映画がリメイクされてきました。しかし大ヒットにつながるものは少なかったのです。しかし2016年の『鍵泥棒のメソッド』(2012)を原案にした『LUCK-KEY/ラッキ』が大ヒット。また多くの日本映画やドラマがリメイクされ出しました。今回はおすすめの韓国映画12選をご紹介します。
【ストーリー】
<日本版>
小学年6生の上原二郎(田辺修斗)は、仕事はしないし騒動ばかり起こしている元過激派の父一郎(豊川悦司)が恥ずかしくてたまりませんでした。
ある日、母のさくら(天海祐希)が一郎の故郷である西表島へ引っ越そうと言い出すのです。
西表島へ行き地元の人々に歓迎される上原家。
そのうちに一郎は開発業者と戦いはじめるのでした。
<韓国版>
言いたいことは絶対に言わないと気が済まなくて、やりたくないことはやらないチェ・ヘガプ(キム・ユンソク)とその家族。
頑張らなくてもいいじゃないか。
他の人と違っても絶対に幸せになれると信じる彼ら。
計画もなしに幸せを求めて南の島に旅立ちます。
しかし、平和な生活も長くは続かず島を揺るがす予想外の出来事が待っているのでした。
<メモ>
『サウス・バウンド』は奥田英朗が3年かけて完成させた作品。
【基本情報】
<日本版>『鍵泥棒のメソッド』
▪公開年:2012年
▪監督:内田けんじ
▪メインキャスト:
桜井武史役 堺雅人
コンドウ / 山崎信一郎役 香川照之
水嶋香苗役 広末涼子
工藤純一役 荒川良々
<韓国版>『ラッキー(럭키)』
▪公開年:2016年
▪監督:イ・ギェビョク
▪メインキャスト:
ヒョヌク役 ユ・ヘジン
ジェソン役 イ・ジュン
リナ役 チョ・ユニ
ウンジュ役 イム・ジヨン
<トピック>
内田けんじが脚本と監督を手掛けた作品。
【ストーリー】
<日本版>
『コンドウ』こと山崎信一郎(香川照之)は、凄腕の殺し屋。
仕事をした際に返り血を浴びて、近くの銭湯へ寄ったのでした。
そこには無計画の売れない役者、桜井武史(堺雅人)もやってきていました。
桜井はそこで山崎の分厚い財布を見てしまいます。
風呂場で足を滑らせ失神する山崎、その隙にロッカーの鍵をすり替えた桜井。
頭を打って記憶をなくした山崎は、所持品から自分を桜井武史だと思い込みます。
そのころ山崎の車を乗り回し、財布のお金を使い家にまで上がりこんでいた桜井。
記憶喪失に困り果てた山崎は水嶋香苗(広末涼子)と出会い、優しい香苗は山崎の世話を焼くようになります。
山崎は役者の道を一生懸命歩みだし、桜井は山崎の代わりに事件に巻き込まれていくのでした。
<韓国版>
ヒョヌク(ユ・ヘジン)は狙った獲物は必ず成功する伝説の殺し屋。
偶然立ち寄った銭湯でせっけんを踏んでしまい転倒するのでした。
頭を強打して、記憶喪失となってしまうヒョヌク。
また、その場に居合わせた売れない貧乏役者ジェソン(イ・ジュン)。
あろうことが、ヒョヌクのロッカーの鍵をすり替えてしまい、役者と殺し屋の立場が入れ替わってしまうのでした。
何でも完璧にやらなければ気が済まないヒョヌク。
真剣に役者としての成功を目指し始めます。
ジェソンはヒョヌクにかかってきた電話を取ってしまい、トラブルに巻き込まれるのでした。
<メモ>
韓国のコメディ興行の歴史を塗り替え、697万人動員を達成。
韓国映画は「ベテラン」「極秘捜査」などの名脇役として知られるユ・ヘジンの主演で製作されました。
【基本情報】
<日本版>ドラマ『パパとムスメの7日間』
▪公開年:2007年7月1日~8月19日
▪プロデューサー:那須田淳、津留正明
▪メインキャスト:
川原恭一郎/パパ役 舘ひろし
川原小梅/むすめ役 新垣結衣
川原理恵子役 麻生祐未
国枝ひそか役 佐々木すみ江
<韓国版>『パパはムスメ(아빠는딸)』
▪公開年:2017年
▪監督: キム・ヒョンヒョプ
▪メインキャスト:
ウォン・サンテ役 ユン・ジェムン
ウォン・ドヨン役 チョン・ソミン
チョン・ドンギル部長役 MBLAQのジオ
ペ・ジニョン役 Tiny-Gのドヒ
<トピック>
五十嵐貴久の小説を原作としたテレビドラマ。
【ストーリー】
<日本版>
サラリーマンの川原恭一郎(舘ひろし)は化粧品会社に勤めています。
高校2年生の恭一郎の娘の小梅(新垣結衣)。
彼女はサッカー部副キャプテンのケンタ先輩に恋をしています。
そんな二人は仲が良くなくて2年ほど口をきいていないのでした。
ある日、小梅の祖母(佐々木すみ江)の家を訪ねて自宅に帰るとき事故に巻き込まれた二人。
病院で目が覚めると、なんと二人は身体が入れ替わっていたのです。
父は娘の代わりにデートへ出かけ、娘は父の代わりに会議へ臨むことに。
二人は強力して乗り越えることができるのでしょうか?
<韓国版>
化粧品メーカーの47歳中間管理職のサンテ(ユン・ジェムン)。
職場でも家庭でも、軽んじられ疎まれている人生を送っていました。
女子高生のドヨン(チョン・ソミン)は17歳。
勉強しろしか言わない父にうんざりしている娘は、ただいま恋愛真っただ中。
そんな二人が交通事故に遭い、病院で目覚めたときにはお互いの身体が入れ替わっていたのです。
その日に限って、サンテは自分の昇進を賭けた大事なプレゼン、ドヨンは片想いの男子との念願の初デート。
二人は仕方なく協力して何とかこの局面をくぐり抜けようとするのでした。
<メモ>
コメディ初挑戦のチョン・ソミン。
【基本情報】
<日本版>『人狼 JIN-ROH』
▪公開年: 1999年
▪監督:沖浦啓之
▪メインキャスト(声):
伏一貴役 藤木義勝
雨宮圭役 武藤寿美
阿川七生役 仙台エリ
辺見敦役 木下浩之
<韓国版>『人狼』
▪公開年:2018年
▪監督: キム・ジウン
▪メインキャスト:
イム・ジュンギョン役 カン・ドンウォン
イ・ユニ役 ハン・ヒョジュ
チャン・ジンテ役 チョン・ウソン
ハン・サンウ役 キム・ムヨル
<トピック>
日本版は押井守原作のアニメーション映画。
【ストーリー】
<日本版>
第ニ次世界大戦で敗北した日本を占領したドイツが統治しだしてから十数年後。
占領統治が終わった後の日本では、政府の経済政策に反対する市民の少数派が過激派集団のセクトを結成します。
そのセクトに対抗して生まれたのが、首都圏治安警察機構の通称“首都警”。
自治体警察を超える高い戦闘能力を持つ集団です。
伏は、その首都警の特機隊“ケルベロス”の隊員。
彼は目の前でテロリストの少女が自爆死したことにショックを受けます。
やがて伏は少女の姉だという圭と知り合いになるのでした。
<韓国版>
2029年、南北が統一を果たしました。
しかし、セクトと言う統一に反対するテロ団体が次々と蜂起。
そのため政府の警察組織の首都警は「特機隊」を設立します。
「特機隊」とはパワードスーツで武装した人間兵器。
首都警とセクトの凄惨な戦闘が日々繰り返されていました。
特機隊員イム・ジュンギョン(カン・ドンウォン)は、セクトの少女闘士が自爆する光景を見てしまうのでした。
やがてその少女闘士の姉イ・ユニ(ハン・ヒョジュ)に出会うジュンギョン。
ジュンギョンとユニは戦闘の渦中へと引きずり込まれるのでした。
<メモ>
韓国版は実写で映画化。
【基本情報】
<日本版>『ゴールデンスランバー』
▪公開年: 2010年
▪監督:中村義洋
▪メインキャスト:
青柳雅春役 堺雅人
樋口晴子役 竹内結子
森田森吾役 吉岡秀隆
小野一夫役 劇団ひとり
<韓国版>『ゴールデンスランバー(골든슬럼버)』
▪公開年:2018年
▪監督: キム・ジウン
▪メインキャスト:
キム・ゴヌ役 カン・ドンウォン
ソニョン役 ハン・ヒョジュ
ミン役 キム・ウィソン
ムヨル役 ユン・ゲサン
<トピック>
『ゴールデンスランバー』(A MEMORY)は、伊坂幸太郎による日本の小説、同小説を原作とする日本映画。
【ストーリー】
<日本版>
仙台市では金田首相の凱旋パレードが華々しく行われていました。
青柳雅春(堺雅人)は、暴漢に襲われていたアイドルを助けたことで一躍時の人となった元宅配業者。
地元では彼の顔を知らない人がいないほどの有名人となるのでした。
数年ぶりに大学時代の親友の森田森吾(吉岡秀隆)に呼び出される青柳。
青柳は森田の様子がおかしいことに気づきます。
森田は「お前、オズワルドにされるぞ」と告げるのでした。
その直後に首相はドローンの爆発で暗殺され、警官が青柳と森田のところへやってきます。
森田に逃げろと言われた青柳。
青柳が逃げた後、森田は自動車ごと爆殺されてしまうのでした。
そして街中では首相の暗殺犯人として青柳の顔写真や映像がくり返し流されることに。
警察やマスコミを操作出来る大きな力が動いていることを知った青柳は、誰かが自分を犯人に仕立て上げようとしていることに気づきます。
<韓国版>
キム・ゴヌ(カン・ドンウォン)はアイドル歌手を強盗から救い出し一躍人気者となった優しく誠実な宅配ドライバー。
ある日、旧友のムヨル(ユン・ゲサン)に突然呼び出されたゴヌ。
再会を喜んだのもつかの間、目の前で暗殺されてしまう次期大統領最有力候補者。
あわてるゴヌに向かって「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告して自爆するムヨル。
ゴヌは無数の人物に命を狙われだし、理由も分からずひたすら逃げることになるのでした。
やがて自分を犯人に仕立てているのが国家権力によって仕組まれたものだと知るゴヌ。
無実を証明するために必死に逃走と反撃を企てます。
<メモ>
韓国映画のテーマソングはビートルズの「Golden Slumbers」。
【基本情報】
<日本版>『いま、会いにゆきます』
▪公開年: 2004年
▪監督:土井裕泰
▪メインキャスト:
秋穂澪役 竹内結子
秋穂巧役 中村獅童
秋穂佑司役 武井証
<韓国版>『いま、会いにゆきます(지금 만나러 갑니다)』
▪公開年:2018年
▪監督: イ・ジャンフン
▪メインキャスト:
ウジン役 ソ・ジソブ
スア役 ソン・イェジン
ジホ役 キム・ジファン
ホング役 コ・チャンソク
<トピック>
『いま、会いにゆきます』は市川拓司によるファンタジー恋愛小説。
【ストーリー】
<日本版>
1年前に最愛の妻である澪(竹内結子)を亡くした秋穂巧(中村獅童)。
1人息子の佑司(武井証)と日々慎ましく生活していました。
生前澪が残した言葉が気になっているふたり。
それは「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉。
1年たった雨の季節に2人の前に死んだはずの澪が現れます。
2人は喜びますが、澪は過去の記憶を全て失っていたのです。
巧と佑司は澪に過去を話しながら3人で共同生活を始めるのでした。
<韓国版>
雨の季節に戻るという約束をウジン(ソ・ジソブ)に残してこの世を去ったスア(ソン・ジェジン)。
それから1年後、梅雨が始まったある夏の日に生前と同じ姿のスアが現れます。
しかしスアは記憶を失っていたのです。
夫であるウジンが誰なのかさえ覚えていなかったスア。
覚えていなくてもいい、そばにいてくれればと思うウジン。
幸せに包まれながら生活するウジン。
ウジンが聞かせてくれた出会いやデートの話に聞き入るスア。
幸せな瞬間をもう一度共有した2人は、再び恋に落ちるのでした。
しかし、幸せは永遠には続かなかったのです。
<メモ>
韓国版は公開わずか15日で動員200万人を突破した大ヒット映画。
【基本情報】
<日本版>『リトル・フォレスト』
▪公開年: (2014, 2015)
▪監督:森淳一
▪メインキャスト:
いち子役 橋本愛
ユウ太役 三浦貴大
キッコ役 松岡茉優
<韓国版>『リトル・フォレスト(리틀 포레스트)』
▪公開年:2018年
▪監督: イム・スルレ
▪メインキャスト:
ソン・へウォン役 キム・テリ
イ・ジェハ役 リュ・ジュンヨル
チュ・ウンスク役 チン・ギジュ
<トピック>
『リトル・フォレスト』(little forest)は、五十嵐大介による日本の漫画作品、およびこれを原作とした日本映画で『夏・秋』『冬・春』の2部作として映画化されました。