アップデート : 2024-07-16
SMエンターテインメントと対立を繰り広げているEXOのチェン、ベッキョン、シウミン。相次ぐ報道によって「一体何が起きてるの?」「誰が誰を告訴したの?」と頭が混乱状態になっている方も多いはず…。そこで今回はEXO-CBXとSMエンターテインメントの紛争について、分かりやすくご紹介します!
EXO-CBX(チェンベクシ)として、ユニット活動も行っているEXOのチェン、ベッキョン、シウミン。
3人は年齢や性別に関係なく、近づきやすい距離感と自由奔放さ、ジャンルにとらわれない音楽で人気を集めています。
ユニットを結成したきっかけは「気の合う3人でユニットを組めば、楽しい活動ができるかも」と考えたことが発端で、そこからSMエンターテインメントに直談判。
2016年7月に開催されたEXOのツアーで音源が初披露され、その後は日本でもアルバムなどをリリースしています。
ここからはEXOチェン、ベッキョン、シウミン(以下EXO-CBX)と、EXOの所属事務所であるSMエンターテインメント(以下SM)との紛争について、分かりやすくご説明していきましょう。
2023年6月1日、EXO-CBXがSMに対して専属契約効力停止仮処分を申請しました。
その理由は「不公正な長期契約」で、いわゆる「長すぎる奴隷契約だから、すぐにでも専属契約を解除して欲しい」という申請になります。
EXO-CBXの3人は同年3月からSMに対し、「精算資料の写し」を要求してきたものの、SM側は「閲覧はできるが提供はできない」と拒否したとのこと。
一方でSM側は「精算過程は透明(やましいことはない)」とし、「精算資料が正しく提供されなかったというアーティストの主張はく事実ではない。大衆文化芸術産業発展法の改正前までは年に2回、改正された後からは毎月精算を進めてきた。毎月の精算の進行具合や資料は常時閲覧可能だ」と反論しました。
SMに専属契約を解除を申請したEXO-CBXですが、わずか3週間後の6月19日にSMと和解したことが発表されました。
EXO-CBXとSMは共同声明を発表し「当社とアーティスト3人はEXOを応援してくださる多くの皆様にご迷惑をおかけしたことを心から申し訳なく思っております」と謝罪。
そして「当社とアーティスト3人はアーティスト契約関係を含め、誤解により発生した意見の相違を解消し相互に円満な合意に至ることができた」と発表しました。
合わせて「双方は、アーティスト契約関係を認め、維持しながら一部協議及び修正過程を通じて、EXO活動をより活発に継続的に広げることにしました」とし、双方に誤解があったことを伝えています。
2024年1月、ベッキョンが個人会社「i&B 100」を設立したことを発表しました。
ベッキョンはすでに「One Signiture」という個人事務所も立ち上げていますが、こちらはコリオグラファーとダンサーを育てるための会社で社内取締役。
一方「i&B 100」では代表取締役に就任し、制作から経営・投資コンサルティングなどに事業登録を行っています。
なお「i&B 100」は2024年5月、MCモンと Arcグループのチャガウォン会長が設立した企業「ONE HUNDRED」の子会社になっています。
2024年1月にはベッキョンの後を追うように、チェンとシウミンも「i&B 100」に所属したことを発表しました。
EXO-CBXの3人はそれぞれのソロ活動とユニット活動については「i&B 100」で、EXOとしての活動はSMエンターテインメントで行うことを発表。
そして「EXOを守りながら、メンバーの一員としてベストを尽くす」と、決意を表明しました。
さらに同日、SMもEXO-CBXについて「ソロ活動に限り別途の活動を行えるよう合意した」とし、「今後もEXOはメンバー8人全員が一緒に活動を続けていく」とコメントしています。
ソロ活動やユニット活動は個人事務所で、グループ活動は元の事務所で活動するアイドルが増えているK-POP界。
そんな中、2024年6月にEXO-CBXが「i&B 100」を通じてSMを告発しました。
EXO-CBXとSMは2023年6月に和解をした際、ソロ活動やユニット活動についての合意書を作成。
しかし、EXO-CBXは「合意書の内容が無視されている」とし、「SMは約束したアルバム流通手数料率5.5%を支払ってくれていないのに、自分たちには個人のアルバム販売、広告などの売上高の10%を出すよう要求している」と伝えました。
なお、売上高の10%については「EXO-CBXが独自のレーベルで新規法人を設立し、独自に個人名義のアルバム販売、コンサートなどから発生する売上であるため、SMに支払う義務がない」と主張。
では、なぜこのような合意書に同意したのか?については「SMがこのような合意条項を入れなければならないと主張してきたためで、低い流通手数料率を保証すると約束したからだ」と述べています。
EXO-CBXからの告発を受け、SMは契約履行請求訴訟を提起。
ここには「自分たちの私利私欲を追求するために、専属契約に続き、合意書まで無効だという主張を繰り返すEXO-CBXの行動を容認することはできない」という内容も盛り込まれており、「法的責任を問う」と戦う姿勢を見せました。
また、EXO-CBXが主張しているアルバム流通手数料率については「当社が他の販売会社の販売手数料率を決定する権限はないため、合意書の内容には含められないと説明した」とし、合意書には含まれていないと説明。
さらにベッキョンが一方的にキャンセルした日本公演の違約金をSMが支払ったこと、ベッキョンのソロアルバムを個人の法人で発売できるように手助けしてきたことなどを明かしました。
SMとの対立を続けているEXO-CBXですが、2024年6月にはIP使用料の未払い疑惑が浮上しました。
一部メディアは「EXO-CBXが今年1月から6月まで、SMが保有するEXOのコンテンツや音源などの使用料(IP使用料)を支払わなかった」と報道。
IP使用料は先にご紹介した“売上高の10%”の中に含まれているということですが、EXO-CBXは「SMからIP使用料の支払い要求を受けたことはない」とし、「SMによるマスコミプレーだ」と主張しています。
そして2024年6月、EXO-CBXはSMの共同代表を務めるタクヨンジュン氏、イソンス氏を告訴したことを発表しました。
EXO-CBXは、2人を特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(詐欺)の疑いで告訴。
SMは「EXO-CBXの3人は合意書に自ら捺印した」としていますが、EXO-CBX側は「SM側が音源·アルバム流通手数料5.5%を保障すると嘘をつき、不利な条件の合意を締結させられた」と主張している状況。
なお、今回の告訴についてSM側は特にコメントなどを発表していません。